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地方での働き方は?三豊市のアパレルメーカー、オギタヘムトでインターネット販売を手掛ける南部悟さん(後編)

香川県三豊市でのさまざまな企業の働き方を紹介する本企画。今回ご紹介するのは、アパレルメーカー、オギタヘムトです。

同社は、1959年創業。さまざまな衣類品の製造・販売を手掛けてきました。近年は、今治タオル生地をつかった自社独自ブランド「三豊肌衣」を立ち上げています。

今回は、全3回でオギタヘムトで働く方たちをクローズアップ。その想いを紹介していきます。

※本記事は2021年9月1日に旧・週刊みとよ ほんまモンRadio!(Seesaaブログ)で紹介した記事を再編集したものです。

前編・中編では、同社で経理を手掛ける徳永保さん、縫製業務の責任者である岡村勝美さんを紹介しました。

徳永保さん
https://mitoyo-city.note.jp/n/ncc45c300aa78
岡村勝美さん
https://mitoyo-city.note.jp/n/n5499cc12db4d

後編で紹介するのは、ICT事業部の部長、南部悟さんです。

自社ブランド「三豊肌衣」の立ち上げをふくめ、さまざまなチャレンジを続けるオギタヘムト。特にこの1~2年は、インターネットでの販売や新しい取り組みが増えています。

この動きを支えているのが、南部悟さんです。

南部悟さん

ハンドバックメーカーでの経験生かす

南部さん:昨年2020年の春、オギタヘムトに入社しました。

香川に来る前は、大阪のハンドバッグメーカーで、ネットショップやカタログ通販の運営をしていました。

そのハンドバッグメーカーは私の入社当時、自社で生産したハンドバッグを小売業者に販売する卸売りを主に行っていました。

しかし、在籍した10年間で、メイン事業を一般消費者への直販に変換。リピート顧客を獲得し、会社は大きく成長しました。

オギタヘムトも卸売りがメインですが、2011年に自社工場を再開し、2016年に自社ブランド『三豊肌衣』を立ち上げています。

ちょうど私が新しいことに挑戦したいと前職を退職した頃、「ハンドバッグメーカーでの経験を活かし、ぜひ力を貸してほしい」と、前職でお世話になった執行役員の方からお声がけをいただきました。

そして、オギタヘムトを知るほどに「ここで働きたい!」と思うようになり入社を決めました。

ーこちらに来て1年半くらい、具体的にどのようなことに取り組んでいるのですか?

南部さん:ハンドバッグとアパレル(シャツ)の違いを感じながらも、「三豊肌衣」ブランドを全国に向けて発信していくために、前職で培ってきた経験を活かすこと、そして自分なりの新しいチャレンジ、その両方に取り組んでいます。

まず、オギタヘムトでは、ネットを通じた情報発信を始めたばかりで、なかなか結果に結びついていませんでした。

そのため、まずは、どんな人たちが、どんなキーワードでシャツを探すのかを検証しました。

例えば、『シャツ』を買いたい人が検索しても、『三豊肌衣』のようなタオル地のシャツを探している人はまずいません。また、『今治タオル』で検索する人であっても、タオル地のシャツを探している人はいませんよね。

ということで、『三豊肌衣』の魅力をきちんと伝えるために、ゆっくり文章を読んで知ってもらう仕掛けを作りました。

公式HPより、三豊肌衣の想いを伝える表示の一つ

そして、リピート顧客づくりの段階に進みます。

たとえば、公式ホームページの写真を1つ変えるだけで、反応が変わります。タイムリーに公式ホームページを更新し、どんな写真やキャッチコピーが効果的かなど、日々トライ&エラーを繰り返しながら、最適な状況を探り出します。

ー日々の丁寧なトライ&エラーを続けることで発信の精度を上げていくという準備をされていたんですね!

南部さん:そうです! 公式ホームページが、『三豊肌衣』最初の接客担当としてお客さまに向き合っていると考えたら、発信の精度を上げていくことはブランドの入り口となるとても大切な仕事になります。ですから、日々トライ&エラーを重ねて、少しずつでも成果を上げていく必要があります。

成果が見えやすいのがやりがい

ーEC&ネット販売というと、花形で華やかな部分をイメージされる方も多いかもしれませんが、凄く丁寧で地味な作業が多いのですね! 

南部さんの専門はEC&ネット販売ですが、その仕事について、もう少し教えてください。

南部さん:ネット販売の仕事に携わるには、大きく分けて2つの道があります。

一つは、ホームページ制作会社に入り、依頼を受けたWebサイトを作る仕事です。ソフトウェアの操作スキルや製作・デザインに関する技術をあげていきたいのであれば、制作会社で働くのが近道です。

もう一つは、メーカーや小売業者に入って自社のネットショップで働くことです。

これは自社で取り扱う商品のコンセプトをしっかりと理解し、どのように魅力を伝えるか、そして何が足りないのかと検証を繰り返し実施することで、商品の売上といった具体的な数値として成果を感じられる仕事です。

自社の商品を大切に思うメンバーとつながり、制作、販売の部門が一緒になってネットショップを育てていきます。

ー南部さんは、主にメーカーでEC&ネット事業に関わってきたのですよね? お話を伺っていて、とても楽しそうに仕事されているように感じました。

南部さん:自社や商品への愛着が高まり、また売上として結果が見えてくるので、成果が出たときにはすごく達成感を感じています。何が足りないのかを一つずつ見つけて、改善していけば、必ず結果も出てきますので、地味な部分もありますが、私はやりがいを感じています。

ーオギタヘムトでは、こうしたEC&ネット事業にもっと力を入れていく予定でしょうか?

南部さん:入社して1年半、2020年に始めた地道な準備の結果が2021年に入ってようやく見え始めてきました。今はまだスタッフも少なく、ネットショップに関わる仕事が初めての人もいるので、成長を促しながら経験を積んでもらっています。

以前の会社では部署として担当外だった仕事も今は全部引き受けているので、自分の新たな一面も知ることができました。

これから、社内でも『三豊肌衣』ブランドの重要性がもっと高まって、一緒に働けるメンバーが増えたらと思っています。

今年、クラウドファンディングにもチャレンジした藍染のシャツと一緒に

ーこれからどんな人と一緒に働きたいですか?

南部さん:WEB業界は、次々と新しい技術が生まれていて、今できないと思っていることも、技術的な面ではどんどんできるようになっています。

なので、まずは自分がお客様に何を伝えたいのかしっかりと考えられることが重要。その上で技術を自発的に学び、様々な事にトライして経験を積んでいきたいという意欲のある人がいいですね。

オギタヘムトのように自社ブランドを展開するネット事業では、商品企画から販売まで幅広い業務に関わることができます。

ネットショップ運営のことを勉強したい人も、アパレルやファッションに興味のある方も、どちらも挑戦できる職場になっていると思っています。

ー若い方にとっては、学びも多く、チャレンジもできる職場ですね!ありがとうございました!!!

株式会社オギタヘムト

住所:三豊市豊中町笠田笠岡2303-1電話:0875-62-6290
公式ホームページ:https://www.ogita-hemd.com/index.html
三豊肌衣オンラインショップ:https://hadae.jp/
公式FBページ:https://www.facebook.com/hadae.official



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