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夏なのに寒い!?三豊の風穴で涼しいひと時を!

■夏でも寒い風穴へ

 梅雨明後に続いた猛暑は一段落しましたが、真夏日が続きますね。こんなときは自然のクーラーが効いた…、というより効きすぎているほどの「風穴」に出かけてみませんか?

 風穴は三豊市仁尾町、志保山(しおやま)の中腹にあります。

 三豊市高瀬町エリアから父母ヶ浜で知られる仁尾町に抜ける県道沿いに登山口の駐車場があります。

 

駐車場
「風穴登山口」と書かれた看板があります
周辺の案内看板

 風穴へは駐車場から約20分ほど歩きます。途中からは山の中の未舗装の道ですので、きちんと山道が歩ける服装や虫よけなども用意しましょう。こう書くとちょっとハードルが上がってしまいますが、風穴での涼しさを快適に楽しむためにもぜひご準備ください。

 200mほど舗装路を歩くと登山口につきます。風穴ももちろんですが、七宝山系を歩く方も多いのです。天空の鳥居で有名になった高屋神社まで歩けるますよ。

★過去の参考記事
【七宝山系を歩く】吉津峠~風穴~東峰編(記事はこちら
【七宝山系を歩く】東峰~志保山編(記事はこちら
【七宝山系を歩く】志保山~天涯桜~高屋神社(天空の鳥居)~高屋神社(下宮)編(記事はこちら

ここから山に入ります
途中の道はこんな感じで、きれいに整備されています
案内看板も出ているので迷うことはありません
ちょっとどこかの古道のような雰囲気です

 道はしっかり整備されています。これは風穴の発見者である地元の真鍋正和さんやお仲間の方々が長年尽力された賜物です。

真鍋正和さん(2020年12月撮影)

 そう、今回の風穴は真鍋さんが10年ほど前に発見されたものです。もともと風穴自体は後で触れるように自然現象なのですが、明治頃には地元でかなり活用されていたようです。

 真鍋さんが発見した当時は既に全体が崩れていたのですが、有志の方々と協力して復活させたものです。「昔の状態に戻して、地域の子供に、歴史を物語る場所として知ってもらいたい」という思いがこの大変な取り組みを成し遂げた原動力だったそうです。

 参考記事:仁尾町の風穴、見学しました♪
 
 登山道を進むと右手に分かれる道があります。案内板に注意してくださいね。

ここからはすぐです
風穴の入口
かつての風穴は囲まれていたんですね。

 風穴は自然の贈り物です。地面の下に埋もれた岩塊の間を通ってくる冷たく冷やされた空気が吹き出る場所です。それを閉じ込めるためでしょう、かつては家屋の中に囲まれていたようです。

■風穴のかつての利用法

 三豊市は昭和初期頃まで養蚕がとても盛んな地域でした。地元ではこの冷気を利用して蚕の卵を保存しました。冷やして孵化の時期を段階的に遅らせることで、絹の生産量を3,4倍に上げたそうです。

 さてさて、話が長くなりましたが、風穴にはいってみましょう。あっ、解説版の右に温度計がかかっていました。

風穴の外は25~26℃でした。

 この日は朝一番に訪れたため外気温は低めでしたが、それでも25度ほどありました。いよいよ風穴の中に入りましょう!

階段をおります

思わず「寒っ!」となりました。風穴内の温度計を見ると…

14℃!

 14℃でした、寒いわけです。当日の天候等にもよりますがだいたい風穴内部は10℃台になっていることが多いようです。

 これから暑さが続きますが、おでかけして歩けそうな日には一度この冷たさを味わってみませんか?

 なお、風穴や周囲の山林は私有地です。ご厚意で開放されているので、以下をお守りください。
 ①喫煙は厳禁です。
 ②ゴミは捨てないで持ち帰ってください。
 ③樹木を折らないでください。

■志保山の風穴

 場所:三豊市仁尾町仁尾


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