【粟島芸術家村】2023年も新たなアーティストが参加!入村式と島暮らしのその後をレポート
若手芸術家が三豊市・粟島に3ヶ月滞在し、
地域の方と共に創作活動を行う取り組み
「粟島アーティスト・イン・レジデンス」が今年も始動しました!
6月8日(木)粟島芸術家村(日々の笑学校)では、
お2人のアーティストのお披露目会となる「入村式」が行われ、
島のみなさんにあたたかく迎えられました。
今回は、入村式当日の様子と気になるアーティストのプロフィールに迫ります!
「粟島アーティスト・イン・レジデンス」って?
アート視点から捉えた「島」を表現
三豊市・粟島の地域活性化を目的として、アーティストの受け入れをする
「アーティスト・イン・レジデンス」は、今年で14年目を迎えます。
昨年2022年度は、
書家として活動する森ナナさんが島で感じた命の形を表現したアート制作や
粟島の暮らしを舞台に大絵地図を作成した佐藤悠さんが展示を行いました。
今年も2名のアーティストを迎え入れた「入村式」
今年度お招きしたアーティストは、
・田中彰(たなか しょう)さん
・徳本萌子(とくもともえこ)さん
国内・国外も様々な地域で活動してきたというお二人も粟島は初めてとのこと。
「来た当日は、どんなものが島で手に入るかわからない…」
と、いう期待と不安を口にしていました。
入村式当日は、
粟島芸術家村総合ディレクターで「日々の笑学校」の校長を努める日比野克彦さんの挨拶を初め、受け入れ団体となる島民の方からのご挨拶がありました。
また、これまでに制作した作品を振り返りながら、
これからの島での滞在に対する想いをお話しいただきました。
島の方との交流もあり、和やかな雰囲気となりました。
はじめまして!2023年粟島に滞在するアーティストのご紹介
田中彰(たなかしょう)さん
※制作活動の様子はInstagramからご覧ください※
岐阜県出身の田中さんは、海のない街で生まれ育ち。
身近に海のある瀬戸内の暮らしを新鮮に感じながらも、
粟島に来て、たった2週間で釣り仲間ができたようです。
これまで、木版画を中心に制作活動を行ってきた田中さん。
自らが得た食材や肌で感じた素材から表現し、
その偶発的な出会いが作品づくりの醍醐味だと話します。
粟島では、滞在期間中に釣り上げた魚の木版画を作成し、
島での暮らしを壁一面に表現できたら面白いのではないか、と考え中。。。
木版画は場所を選ばず、どこでも制作に取り掛かれることから、
今までもワークショップも行ってきており、粟島でもできたらとアイデアが膨らみます。
エリアや暮らしによって作品も流動的になるので、
粟島にいるからこそ見える景色を形にし、「海への理解」を深めたていきたいと語ります。
徳本萌子(とくもと もえこ)さん
※制作活動の様子は、Instagramからご覧ください※
徳本さんは、神奈川県で生まれ、現在は茨城県を拠点に
ミシンと植物を融合した現代アート制作をしています。
徳本さんの代表作ともいえる、「ミシンカー」は、
移動することで見えてくれる
自然や人との出会いを大切にしています。
作品づくりを行っている制作部屋では、
そんな徳本さんのアイデアの欠片を垣間見ることができます。
作品に至るまでの原体験と粟島での新たな発見がどのように結びついていくのか、とても楽しみです。
粟島芸術家村に来た印象として、
今までアーティストの受け入れを行ってきたからこその
島民の方のしなやかさに驚いたと言います。
作品は、アーティストからの一方的な発信だけでなく、
受け取り手を通じて、新たに伝播されていくことが必要だと感じ、
粟島でも、そうした自然な和の広がりが作れたら、と考えています。
早速、粟島芸術家村で刺繍の活動をしている
島民の皆さんと協働も考えていると話す徳本さん。
「作品づくりに活かせたら」と島の植物を片手に地域の方の姿も見え、
地域の方にあたたかく受け入れられている様子を見ることができました。
3ヶ月間の粟島滞在
作品と未知なる「島暮らし」にも注目
若手芸術家の粟島での挑戦は、まだまだ始まったばかり。
ぜひ、滞在中の制作過程も楽しみに、粟島へお越しください!