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香川県で海岸清掃に取り組む想い!  田中真利子さん(後編)

香川県の三豊市で、芸術祭ボランティアや狩猟など、さまざまな活動を続けてきた田中真利子さん(まりちゃん)。後編では、2020年から始めた海岸清掃や、「私は普通の主婦」という言葉に込められた想いをお聴きします。

※「本記事は2021年2月7日に旧・週刊みとよ ほんまモンRadio!(Seesaaブログ)で紹介した情報を転載したものです。

前編はこちら↓
https://mitoyo-city.note.jp/n/n08985a20effc

出来ることから始める

清掃活動の様子

さて、いろんなチャレンジを続けてきたお話を伺いましたが・・・2020年は、海岸清掃の活動を始められましたよね!?

まりちゃん:「Design The Earthという名前で、海岸清掃の活動を始めました。」

きっかけは?

まりちゃん:「私が子どもだった頃は、大浜の海にはゴミがなかったと思うんですよ。

最近、海にごみが目立つなって、数年前から気になっていました。でも、大きなものもあるし、1人でできる量ではないなって思って、気になりながらも、何もしない時期を過ごしていました。」

海岸沿いにはゴミがいっぱい・・・

「この2~3年、ガイド講習や地域のイベントを通じていろんな地域活動をしている人たちと出会って、みんな何か行動を起こしている姿を見て、出来ることからやってみようと決めました。

最初は、私の声掛けで、母と、友人3人、併せて5人でごみ拾いをしました。これが楽しくて、続けたいって思いました!」

最初の5人!

学んだことから生まれていく変化を受け入れて

小さな行動力がきっかけで、動き始めたんですね!

まりちゃん:「小さく始めたゴミ拾い活動でしたが、並行して関わっていた活動のおかげで、気持ちも変化していきました。いろいろな出会いが関係していますね。」

「2019年の瀬戸内国際芸術祭で、粟島の作品の一つだったTANeFUNeの船長との出会いがありました。

全国で活動をしている船長から、東日本大震災の時の話を聞きました。

海岸に打ち上げられた瓦礫の山。知らない人からしたらただのゴミです。でも、これも元は誰かの家だったり、大事にしていたものだったんですよね。その話を聞いて、ゴミのとらえ方が180度変わりました。」

TANeFUNeの船長が集めていたゴミたち。カラフル!!!

「その話を知ったあとからは、海に落ちているゴミも、『誰かの大事なものだったのかもしれない』と想像しながら、海岸清掃を続けるようになりました。」

さらに、清掃活動を続けるための努力もされています!

まりちゃん:「2020年には5回、海岸清掃のイベントをしました。

里海ガイドの講習で学んだ、一緒に楽しむスタイルを目指して、ビンゴカードを作ったり、海ごみをカウントしたり、少しでも楽しんでゴミ拾いをしてもらえるようにイベント性を持たせるようにしています。

リピーター参加してくれる方も多くて、ごみへの想いを持ち続けてくれることや、楽しいと思って参加してくれていることが嬉しいですね。」

Design The Earthの清掃活動の様子

「普通の主婦です」に込められた想い

わ! すごい行動力と熱い思い! この2~3年で、自分の中でも特別な変化はありましたか?

まりちゃん:「周りの人には、凄いね!って言ってもらえるのですが、私自身はただやりたいことをやってきただけなので、何か大きく変わったことはないですね! 行く先で人との出会い、新たな発見や自分の知識が増え、ここ数年で自分の中の枠が広がりました!」

お話聞いていたら、凄い!って思いますよ!!!

まりちゃん:「特別なことをやっているように言われることもあるのですが、『何をしているんですか?』って聞かれたら『普通の主婦です』って答えています。」

「結婚してからずっと、子育てや家事、仕事に追われて、いつも自分のことは後回しにしていました。そのうち、自分のやりたいことが何だったのかも忘れてしまいました。少しずつ、自分の好きを見つけ、やりたいことにチャレンジしてきたおかげで、充実した毎日を送っている『今』がありますね。」

「でも、私みたいな人、たくさんいるんじゃないかなって思うんです。

だからもし、私の周りで、興味があるけど一人で行くのは怖いって思っている人がいたら、最初の一歩に勇気を出すために、背中を押してあげられる場所にいたいと思ってます。だから、今も『普通の主婦です』って自己紹介しています。」

粟島で地域の方たちとの交流タイム♬

『普通の主婦です』という一言に込められた愛情に、なんかウルウルします!今後の目標とか、ありますか?

まりちゃん:「私のように三豊から出たことのない普通の主婦でも、何か楽しそうにしているってことが伝わって、『私もなにか新しいことにチャレンジしてみようかな』と、見ている方の刺激になれば嬉しいです。

今の夢は、三豊市内で会う人みんなから、気軽にまりちゃんって呼ばれること!

会う人に元気を与えられる存在になりたいですね。」

「気が付いたら、手がかかると思っていた子どもたちも、ぐっと成長していました。私が、いろいろとやってあげなきゃって思っていた時よりも、自由に好きなことを楽しむようになってからの方が、成長が早いような気がしています。

『普通の主婦』として、みんながやりたいことに関わっていけるように・・・、自分の住んでいる町が、そんな場所であり続けられるような活動を続けていきたいですね。」

これからの活躍も楽しみな、まりちゃん!また、三豊市内の取材、あちこちでお会いしましょう~♬

三豊市内でまりちゃんを見かけたら、「まりちゃ~ん」って声をかけてね(^^)/

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