三豊生まれ、三豊育ち! 多彩な地域活動に取り組む田中真利子さん(前編)
香川県の三豊市で、2019年には瀬戸内国際芸術祭が行われた粟島でボランティア「海ほたる隊」として、その後は海岸清掃活動を中心にさまざまな活動を行う田中真利子さん。そんな彼女の、三豊での生き方を紹介します!
※「本記事は2021年2月6日に旧・週刊みとよ ほんまモンRadio!(Seesaaブログ)で紹介した情報を転載したものです。
自称「普通の主婦」?三豊市の田中真利子さん
最近、三豊市内の取材、あちこちで会うことの多かった田中真利子さん(以下、まりちゃん)。
「なんだ、この元気娘は~~~♬」と元気とパワーにあふれたまりちゃんに、そのパワーの源を聞くと、「私は普通の主婦で~」とおっしゃる!?
そんな、自称「普通の主婦」のまりちゃんに、ミトヨでの生き方・働き方を聞いてみました♪
三豊生まれ三豊育ち、この地が好き!
まりちゃんは、三豊生まれ三豊育ちと聞いていますが?
まりちゃん:「三豊市詫間町の荘内半島の大浜漁港から、もう少し山の方に入った豊かな自然に囲まれたところで育ちました。」
子どものころは、どんなふうに過ごしていましたか?
まりちゃん:「おばあちゃんの田んぼの手伝いをしたり、犬の散歩に行ったり、自然の中で遊べることを見つけて過ごしていましたね。」
「高校に通うのは大変でしたよ。駅まで自転車、そこから電車に乗って、また学校近くの駅からも自転車に乗って、1時間半くらいかけて通ってました。」
大きくなったら、都会暮らしとかに憧れる気持ちはなかったですか?
まりちゃん:「全くなかったんです! ずっと自然豊かな場所で育ってきたせいか、ビルばかりの都会は窮屈だろうなと思ってました。なので、一度も都会暮らしに憧れたことはありませんね。」
高校卒業後、18歳で結婚。その後、2人のお子さんを出産し4人家族に。
まりちゃん:「子どもが小さかった頃は、日々の生活に追われて精一杯でした。
下の子が幼稚園に行き始めたころから、家の近くで縁のあった仕事に行き始めました。早朝のお弁当屋さん、飲食店、スーパーなど、いろいろ行きましたよ。
ママ友に誘われて始めたブロッコリーの植え付け・収穫作業は10年以上続いています。子どものころから農作業は手伝っていたので、仕事という感覚がなく続けていますね。」
子育てが落ち着き地域に飛び込む!
新しい出会いが生まれ始めたのは、5年ほど前。実家の近くにできたゲストハウスの清掃を始めたことがきっかけでした。
まりちゃん:「実家の近くに、これまで地域になかったようなおしゃれなゲストハウスができて、これまで来たことのないような方が来るようになりました。何が起こってるんだ???って興味を持ってしまって!
せっかくこの地域まで来てくれる人がいるなら、周りをきれいにしておもてなししたいなと思って、ゲストハウスの清掃に入らせてもらうようになりました。」
同時に、イベント主催者としてイベント企画にも挑戦することになりました。
まりちゃん:「自分たちがいいと思ったものを集めてマルシェやってみよう!と盛り上がって、一気にイベント主催者になりました。好きなお店や作家さんのところをまわって『普通の主婦ですが・・・マルシェします』と出店のお願いに周りました。思っていたよりもたくさんのお店さんが出てくれることになって、すごく楽しかったですね。
このころから、地域でのつながりがぐんと広がり、いろいろなことに声をかけてもらうようになりましたね。」
この4~5年で、一気にチャレンジの幅が広がったんですね?
次々とやりたいことにチャレンジ!
まりちゃん:「この2~3年は、やってみたいと思ったこと、いろいろチャレンジしました!」
「2018年~19年にかけて、まちづくり推進隊詫間の講習に参加してわな猟の狩猟免許を取りました。」
「最近は、荘内半島でもイノシシが増えていて・・・実家の畑が荒らされていたのを何とかしたいと思っていました。まだ、1人ではできないので、親戚のおっちゃんが『イノシシ獲れたぞ』と連絡をくれると、手伝いに行っています。皮を剥いだり、さばくところはできるようになりました。さばいたお肉をいただくときには感謝の気持ちを込めていただきます。」
「2018年~2020年にかけて、香川県主催の里海ガイド養成講座として、基礎編、応用編を終了して、正式に里海ガイドになりました。講座中は楽しみつつも、提出するレポートのことが気になって・・・、でも、プロのガイドさんたちと関われることと、夜ご飯の時間が心から楽しかったですね。」
「ガイドと一言で言っても、いろんな方がいて、いろんな違いを知ることができたことが一番よかったです。私は、『一緒に楽しむガイド』タイプやなってわかって、それからはどうやって楽しむ準備をして、一緒に楽しむかを企画に盛り込むようになりました。」
「2019年には、三豊市の海ほたる隊として、粟島でアート制作のボランティアに通いました。ボランティアのつもりが、作品制作の一員になった感覚で、会期が始まるまでにできるかなとか気になってしまって、時間ができたら通うほどでした!」
〇アート制作ボランティアの様子を取材された記事はこちらから
「実は、粟島に行くのは、小学校の体験学習以来、20年ぶりくらいだったんです。
それまでは近すぎて、わざわざ行こうと思ったことがなかったんですよ。それが、行ってみたら、アーティストさんも、島の人もみんなあったかくて、自分のおばあちゃんやお母さんに会いに行くみたいな感覚になってしまいましたね。」
「瀬戸芸が終わっても、来るお客さんが楽しんでくれるようにと、島の人たちや海ほたる隊が会えるきっかけにつながったらいいなと考え、2019年芸術祭の作品の一つだったTANeFUNeに見立てた花壇を作りました。」
え~!
聞けば聞くほど・・・それって本当にこの2~3年のこと?って思うくらい、いろんなチャレンジをされていますね!
聞きたい話は尽きないために・・・チャレンジへの想い、そしてこれからのライフスタイルについて、後編でご紹介します。