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日本でここだけ?!酒樽そのものがアート作品に!【三豊鶴】

先週6月4日、5日に行われた、三豊鶴での公開制作。11名の作家が集まり、もともと酒造タンクとして利用されていたタンクの内部にペイントを施しました!

三豊鶴で行われるイベント「酒蔵Art Restaurant」

香川県三豊市詫間町。瀬戸内国際芸術祭秋会期会場の粟島へ向かう港「須田港」から徒歩1分の場所にある元酒蔵の「三豊鶴(みとよつる)」
2022年8月5日から11月6日の金土日祝日で、現代アート×食のイベント「酒蔵Art Restaurant」が行われます!瀬戸内国際芸術祭2022の県内周遊事業に採択され、ガイドブックにも掲載されています。

イベント本番に先駆けて、タンク内部にペイントする公開制作が実施され、4000ℓ以上入る大きなタンクが鮮やかに彩られました。

制作前の様子

こちらがペイント前のタンクの様子。酒造りに使われていたホーロー製の大きなタンクは、おおよそ高さ1800㎜〜2000㎜、直径1850㎜~1900㎜の大きさで、4000ℓ以上の容量です。近くで見てみるとかなり大きく感じます!
一部を除いて、内部は真っ白。まっさらなキャンバスに見立てて、アーティストさんたちが制作を進めていきます。

今回公開制作に参加したのは、イベント本番でも作品を展示・販売するアーティストさん11名。そのうち香川県在住の作家さんが2名、大阪・兵庫など他県からお越しの作家さんが9名でした。

制作中の様子

壁画制作などのお仕事を普段からされている大野さん。慣れた手つきで進めています。
アルミの板を使い、蛍光色のペンキで彩る松田さん。
スプレーを使って同じモチーフをたくさん描いている松井さん。
建築で使われる断熱材を使い、独特な世界観を表現する金さん。

完成した作品

2日間を通して制作されたタンク内の世界。まだ未完成で、これから進化していくものもありますが、現段階の様子をご紹介します。

糸を使った作風の八木智弘さん。ここからまだ作品は進化するかも…?!
髪が特徴的な女性を描き、三豊鶴にあった道具と掛け合わせた神野翼さん。
特徴的なモチーフを繰り返し描き、「生と死」を表現した松井こーへーさん。
タンク上部と底面でガラッと色合いが異なる作品となった中尾公紀さん。
高松在住の髙木玲雄さん。三豊鶴をイメージした神秘的な作品。
高松在住のkuromaさん。風を感じさせるような繊細なタッチです(制作途中)
上から覗くと三豊鶴のロゴが浮き上がる大野えつしさんの作品。
新聞を使い、力強い龍を描いた高田雄平さん。
蛍光色のペンキとアルミ板を使用した松田真魚さん。遠くからでも目に入る鮮やかさです。
明るく鮮やかな色使いでおちょこのように見える作品を作ったARTIST miuさん。
宇宙のような世界観の金さんの作品。奥に吸い込まれそうです。

写真を見てわかるように、これらの作品は、「足場の上から覗き込むようにして鑑賞」するようになります。覗き込む角度、位置によって異なって見えるのが不思議で、面白い。
また、11名もの作家さんがいるにも関わらず、誰一人として同じような表現の方がいません。まるで11個の小さな美術館が並んでいるかのようです。

どの作家さんにお話を聞いても、樽の中に描くのは初めてとのことでした。
酒造タンクがミュージアムになっているのは、おそらく、日本でここだけでしょう。

この作品が一般公開されるのは、8月5日〜11月6日の「酒蔵Art Restaurant」の会期中です!なんと、入場料無料

今回制作していない作家さんと合わせて、24名の作家さんの作品200点以上が展示・販売されます!

2ヶ月後のイベント本番をお楽しみに〜!


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