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「三豊市だからできること」を子どもたちに|山下昭史三豊市長

香川県三豊市の話題をお届けするラジオプログラム「週刊みとよほんまモンRadio!」
今年最初のゲストは、山下昭史三豊市長

2021年7月以来のご出演となった山下市長。今回は、2023年の三豊市の展望について伺いました。

-2023年、どんな年に?

山下市長 学校の部活動の地域移行」がひとつ軸になると考えています。また、早くから取り組んできた、デジタル田園都市構想も実働していきますし、夜間中学も2年目になります。
多種多様に、色々なものが形になっていく年になるかと思います。

ー今日は「部活動の地域移行」について、詳しくお聞きします。

山下市長 全国で色々な話が出ていますが、三豊市は独自の取り組みで進めます。三豊市の前提としては「子どもたちの放課後を改革」していこうという取り組みだということです。

既存の部活動に関して、都市部とは違って地方では、少子化によって部活動自体が成立しないという所が増えています。これをまずなんとかしようと。
さらに、子どもたちがしたいことができる環境を作っていこう、学校が終わったあとに何か活動するという流れを作っていこうと考えています。

ー時代の移り変わりとともに、部活動の形もかわっていくんですね。
この改革のために、新しく団体も立ち上げるとお聞きしました。

山下市長 子どもたちが色々な活動を自由にできるよう、2月に文化スポーツ振興財団(仮)を作ります。これがスポーツ系・文化系部活動の受け皿になるイメージです。基本的に、子どもたちのやりたいことをできるように進めていきます。

既存の部活動もそうですが、「みとよ探究部」という、地域の課題を見つけて、自分が研究を進めていく、自分たちがしたいことを研究するという活動もあります。

みとよ探究部の活動
(写真提供:三豊市教育センター小玉祥平さん)

ーこれまで、活動の場がなく諦めてしまっていたことも、チャレンジできる場ができますね。

と、山下市長とは同級生、幼馴染のこけ枝さん。ここで市長の部活動について、思い出が・・・
市長は小学校時代からソフトボール、卓球(卓球のまち高瀬で活動し、キャプテンをつとめる選手だったそうです!)、ハンドボール、アメリカンフットボールと様々な活動に取り組んでこられたそう。
そんな所からも、子どもたちにもいい環境で部活動に取り組んでもらいたいということでしょうか?

山下市長 部活動の取り組み方は(強くなりたい、体を鍛えたいなど)人それぞれ。でも学校でそれが成立しなくなっている。例えば、三豊市には7つ中学校がありますが、サッカー部がある学校は2校しかありません。進学して、サッカー部に入りたい、となっても活動できない、これが現実問題としてあります。
指導者の問題もそうです。強くなりたい、〇〇監督に教えてもらいたい、と進学しても、指導者が先生だと転勤になることもある。
指導者の先生が、競技未経験ということもありますね。
これは、仕方がないことです。
でもそうやって、子どもたちの夢が小さくなってしまうのはよくない。
指導者も集めるし、環境も整えて、子どもたちに選択肢を用意したいんです。
それが三豊市の部活動の地域移行の取り組みです。

また、三豊市独自で実施している映画製作スクールも部活動にしようと思っています。
「月9」を書いている脚本家さんや、音声さん、映画監督、メイクさん。今東京で、第一線で活躍されている方が指導に来てくれるんです。
子どもたちが一から脚本を書き、自分たちで映画を作り上げ、上映する、という。4年目になりますが、子どもたちの成長はすごいですよ!

ー本格的な技術に直接触れられる貴重な機会ですよね。
先日の上映会も話題になりました。

山下市長 我々のころは映画の作り方なんて、中学高校の当時は知らなかった。中学生から知ることができたら、彼らの世界はものすごく広がるのではないでしょうか。

ー山下市長はこんな風に環境が整っていたら、何かしてみたいことはありますか?

山下市長 球技が大好きなので、球技系の部活動を全部やりたいですね!色々なスポーツを経験してみたいです。
実際、そういう子もいると思います。それもできる環境を作りたいですね。

去年の9月から、指導員の募集を始めて、4月から「指導者バンク」がスタートします。

それから三豊市には、民間の市民大学「暮らしの大学」というものがあります!
ダンスや焚火、様々なことが「極められる」んです。

(先日、新しいクラスのご紹介をしました!ぜひチェックしてみてください!)

山下市長 この暮らしの大学と部活動、一緒にやればいいと思いますね。
大人たちとふれあいながら、子どもたちは自分がやりたいことを見つけられる。
既存の部活動に加えて、子どもたちが興味があって深めたい、というところ全部やっていきたいです。

ー部活動、というキーワードで色々な人な繋がっていく、というイメージですね!

山下市長 僕の時で言えば、アメフトがしたくても、大学まで我慢しないといけない。そういった選択肢のなさで、どうしても都会に目が向くことになります。そうではなくて、三豊市を楽しめるように。「三豊市だからできなかった」我々の時代から、「三豊市だからできる」そういう環境を作るのが、大人の責任ではないかと考えます。

ー諦めていたことが実現する町になっていく、2023年の三豊市も楽しみです。
最後に改めて、市長からメッセージをいただきました。

山下市長 我々が目指すものは、三豊市で暮らしていて、豊かで楽しくていいな、という環境を作ることです。そのために一生懸命努力して、市民の皆さんと一緒に取り組んでいきたい。
いろいろな環境を大事にしながらやっていきたいと思います。

それから、ひとつ。
これから、春になると桜のシーズンになりますね。
三豊市は紫雲出山が有名ですが、このほど、フランスを代表する日刊紙
「ル・フィガロ」で紫雲出山の桜が紹介されました。「日本で桜を鑑賞する最も美しい場所」という記事のトップでです!
混雑などで皆さんにもご協力をいただくこともありますが、世界が認める場所ということで、改めてPRしたいと思います!

自然にも、人・取り組みにも注目が集まる三豊市。春が楽しみですね!
山下市長、ご出演ありがとうございました。

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