「海ほたるおじさん」が見つめる、粟島の人と自然
香川県三豊市の旬の話題をお届けする「週刊みとよほんまモンRadio!」。
10月14日は前回に引き続き、瀬戸内国際芸術祭2022会期中の粟島からの話題!ゲストはル・ポール粟島の支配人、平木利明さんです。
キーワードは「海ほたる」・・・?
粟島からお電話でご登場いただいた平木さん。
島を訪れるお客様をル・ポール粟島でお迎えし、お忙しい日々を送られています。
かつて粟島には、日本最古の海員養成学校があり、現在その建物は「粟島海洋記念館」として保存されています。
そのすぐお隣に位置する宿泊施設・お食事処が「ルポール粟島」。ツインのお部屋10室ほど、キャビン棟、合わせて40名程お泊りいただくことができ、ランチタイムはレストランのみの利用も可能。瀬戸内国際芸術祭会期中は、お弁当の販売などをされているとのことです。
最近の粟島、様子はいかがですか?
平木さん「週末になると特に多くの方が来られるので、船も増便していますね。(瀬戸内国際芸術祭)秋会期の今、気候もちょうどいいですが、粟島は春と夏、ものすごくいいんですよ。中でも夏に観測できる『海ほたる』は、ル・ポール粟島とは切っても切れないキーワード。
そういった島の魅力を楽しんでいただくため、皆さんをアテンドするのが私のお仕事です」
海ほたる、というとこけ枝さんがお世話になったという「海ほたるおじさん」こと西山(恵司)さんが思い出されますね。
平木さん「『海ほたるおじさん』は、代々ル・ポール粟島の支配人が名乗っていて、私は西山さんの弟子です!5年間一緒に働く中で海ほたるについて教えてもらって、君が2代目だね、と言っていただきました。ですが、私はしばらく粟島を離れ、神戸にいたんです。
その後、西山さんの海ほたるが消えかけている、というのがつらく、ご縁もあり粟島に戻ってきました。10年かけて、ひとつひとつ、西山さんがされてきたことを復活させています。
海ほたる自体は、粟島だけではなく、愛媛・岡山・淡路島などでも見られます。見たいならどこでもいいんです。ただ、海ほたるを『知りたい』方はぜひ粟島へ。それくらい自信をもって、海ほたるについてお伝えしています」
西山さんの想いをしっかりと受け継いで、2代目海ほたるおじさんとして、
活躍されているんですね!
瀬戸芸とル・ポール粟島
さて、前述のように瀬戸内国際芸術祭会期中の粟島ですが、ル・ポール粟島ではどんな活動を?
平木さん「若手アーティストさんにお部屋をお貸しして、作品を展示してもらって、お客様には、500円、アーティストさんの応援をしていただいています。
粟島自体が、若手アーティストに熱い島です。粟島芸術家村には今回も2名の作家さんが来られて。そのうちのお一人、佐藤悠さんは、西山さんの粟島の絵地図『粟島絵巻』から作品を作って、展示されていますね。
ル・ポール粟島としては、(西山さんの)エピソードをお伝えしたりもしました。島をあげて、アートに対しての想いというものがありますから、私たちもそれにお力添えしたい、一緒になってやっていきたい、と活動しています。
また、島のお食事処としては、粟島は食べるところがない、ということにならないように、お弁当は切らさないよう、どんどん作っていくのは心がけています」
お弁当も気になりますね!オススメのメニューは?
平木さん「リクエストの多い、『島の魚フライ定食』をお弁当にしています。白身魚のフライが一番人気なんです。鯛のカツ、エビフライ、それとお惣菜を詰めこんでいます。ポイントはタルタルソース。島のタルタルはピクルスの代わりに、らっきょう漬けが入っているんですよ。島の方たち、結構らっきょうを漬けてるんですね。それを使ったタルタルソースを教わったので、ル・ポール粟島のタルタルソースにもらっきょう漬けが入っています!」
細やかなこだわりで、島の味が詰まったお弁当になっているんですね。
もう一つの顔はカメラマン!
平木さん、お写真の腕前も抜群と伺いました。
平木さん「これも、西山さんに褒められて上達しました。いいね、いいね、と言ってくれるので。島に住んでないと撮れない写真があるんですよね。今、写真に残したい!と思った瞬間にカメラがないのがショックなので、どこに行くにも持っていきます」
ぜひそんな平木さんオススメのフォトスポット、教えていただけませんか?
平木さん「3つあります。まず今の時期は絶対!朝焼けがおすすめ。港の前で撮れます。
それから、『水上の鳥居』とも呼ばれる、馬城八幡神社。満潮の時には、鳥居の間際まで水が上がってきます。
また、360°カメラがあれば、城山(じょうのやま)からの絶景ですね。瀬戸内海一望というのはなかなかないみたいなので。点在する島々すべて見えますよ」
どれも見てみたい景色ですね!
お出かけの際は皆さんもお写真におさめてみては。
ちなみに、日の出は今6時頃だそう。朝焼けの写真撮影はル・ポール粟島に宿泊された方の特権ですね♪
瀬戸内国際芸術祭、秋会期は2022年11月6日(日)まで!
ぜひ粟島へ足をお運びください。
最後に、平木さんからお聞きの皆さんにメッセージをいただきました。
平木さん「瀬戸芸で盛り上がってます!粟島、ぜひ来ていただいて、人情味あふれる人とのふれあいを、島のあちこちに点在している芸術を、楽しんでください。粟島で待ってます!」
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ル・ポール粟島
住所 香川県三豊市詫間町粟島1418-2
電話 0875-84-7878
HP https://le-port.jp/
Instagram
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