関東からIターン!三豊市で移住をサポートする「財TURN」の大石秀子さん
大石秀子さんは、2014年に関東から香川県の三豊市財田町へ移住。そこから、まちづくりの活動をはじめ、2018年からは移住・定住をサポートする「財TURN(さいたーん)」をスタートさせました。ご自身も移住者である大石さんが、移住者をサポートする活動を始められたお話を伺います。
※本記事は2021年5月13日に旧・週刊みとよ ほんまモンRadio!(Seesaaブログ)で紹介した情報を再編集したものです。
移住支援を行う「財TURN」とは?
ー「財TURN(さいたーん)」とは、ユニークな名前ですね!?現在どのような活動をされているのですか?
大石:「財TURN」は、私が住む財田町の「財」とUターン・Iターンなどの戻るという意味を込めての「TURN」を合わせて作った活動の名前です。
私自身が移住者なのですが、今、こうして楽しく暮らせてやりがいのある仕事ができているのも、この地域の方たちが私たち家族を受け入れてくれたおかげなんですよね。
でも、この感覚は、実際に移住生活をしてみるまで、わからない部分でもありました。
移住する人も不安かもしれませんが、移住者を受け入れる地域の側にも、不安もあるんです。そんなお互いの不安や疑問を少なくして、安心してUターン・Iターンできる環境を少しでも整えたくて、活動を始めました。
現在は、この想いに共感してくれている、Uターン3人とIターン5人のメンバーが中心となって活動を続けています。
財TURNのロゴの中には、U、J、Iの文字が隠れていますし、TURNのTは財田町の田ともかかっています。」
ーメンバーの想いがこもって、メッセージのあるロゴですね❤
関東から移住。きっかけは震災
ーまずは、大石さんが三豊市財田町へ移住された経緯を教えてください。
大石:きっかけは、2011年3月の東日本大震災でした。当時は、東京の戸建てに住んでいました。
この日、主人は海外出張で、2歳の子どもと、たまたま遊びに来ていた友人と、家にいた時にあの地震が来ました。友人も家に帰れなくなり、本当に不安な一夜を過ごしました。
震災からしばらく、街中に殺伐とした空気感もあって、お店の商品はあっと言う間になくなり、子どものおむつや日用品が手に入るのか心配する経験もしました。
この状態が続いたら飢え死にするかもしれないと思ったし、子どもを育てるには土に近いところに住みたいと考えるようになりましたね。」
ー震災の時は、本当に大変な経験をされていたのですね。その後、四国とのご縁は、どのように生まれていったのですか?
大石:移住のことを真剣に話し出したのは、震災から少したって2014年1月からです。
あのまま東京で定年まで仕事をして生活をしていくのが想像できなくなりましたね。
そして、「まず、西の方に行こう!」と!
主人は福岡、私は神奈川出身なのですが、なぜか二人とも四国が好きで、新婚旅行も四国をまわっていたので、西ということで四国4県の移住情報を調べ始めました。」
ーそして、その中から香川、そして三豊へ!?
大石:四国4県、家情報として空き家バンク、職情報としてハローワーク一次産業のネット求人などを検索しましたが、一番見やすくて、さらに実際に行ってみようかと思ったが、香川県三豊市でした。
特に空き家バンクの情報はしっかりしていて、充実していますよね。
三豊市空き家バンクのHPはこちら
そこに、三豊市財田町の築150年の古民家が出ていたので問い合わせたところ、もう1つよいのがあるよと紹介してもらったのが、今、住んでいる家です。
ほぼ即決で交渉を始め、5月の連休に実際に物件を見て、リフォームの打ち合わせまでして、6月には、その家に移住をしていました。
探し始めて半年後に移住完了! 今、そんなペースで移住を進めそうな人がいたら、私、絶対に止めてます(笑)
三豊での仕事はどう見つけた?
ーなんというスピード感! 本当に三豊にご縁があったのですね!仕事はどうされたのですか?
大石:仕事は、隣の市の観音寺市の農業法人でお世話になることに決めていました。
でも、作業は思ったより大変で、体調を壊したりしたこともあり、主人はこれまでの経験を活かせる仕事が見つかり転職しました。今は車で1時間くらいかけて通勤していますが、東京での通勤を考えれば、大変ではないようです。
私は、しばらく農業法人でお世話になりましたが、2015年、移住先の財田町の地域コミュニティーサービスをサポートする「まちづくり推進隊財田」の求人が出たので、こちらに転職しました。今は、通勤時間10分(5分です。)と、とてもいい環境で仕事をしています。
地方にも、やりがいのある仕事はたくさんあります。
仕事は、人のつながりやタイミングを大事にしていたら、何かしらご縁があることも分かったので、「財TURN」では、この辺のサポートもできるようにと動いています。」
ーなるほど! 移住の心配事って、住む場所、仕事、実際どうなの?と気になりますが、人とのご縁でつながれることがあると知れたら、安心感が増しますね。
子育て環境は?
ー家族がいる方なら「子どもの環境」ということもあると思うのですが、いかがでしたか?
大石:移住してすぐ、環境の変化もあったりして、息子が体調を壊したりしたこともありましたが、全体的には、スムーズになじんだと思います。変化に対して、思いがけないことも起こりますので、お子さんのスケジュールは余裕を持っておくことをお勧めします。
うちは、息子が幼稚園のタイミングでの移住でしたが、同級生のママ友で、いろいろと教えてくれる人がいたので、凄く助かりました。
半年で移住生活スタートと聞くと、勢い任せだったのかと思いますが、そんなことはなく、大石家のペースで準備を進めてきたからこそのスピード感だったのだなと納得しました。
そして、こちらに来てからは、焦らずに、家族のペースで、仕事やライフスタイルを作っている様子が、リラックスした表情からも感じられました!
財TURNと大石さんの活動はこちらでも紹介しています。
https://note.com/mitoyocity/n/n7a7e0910946f
財TURNの情報
【お問い合わせ先】
NPO法人まちづくり推進隊財田(事務局)
TEL :0875-67-3790
MAIL:saitatai@mx36.tiki.ne.jp
まちづくり推進隊財田公式HP:https://machidukurisaita.sun-age.or.jp/
FBページ:https://www.facebook.com/MachidukuriSaita
財ターン公式HP:https://ijyu-saiturn.jimdofree.com/