荘内半島(三豊市)ジオクルーズ開催に向けて調査中!
日本で一番小さな香川県。北海道の45分の1程度の面積ですが、その狭い面積に特徴的な地形やサヌカイトなどのユニークな岩石なども豊富にあります。
そのジオ(大地、地形などを表す言葉です)的な視点にたって、10年以上前から香川大・長谷川先生を中心に讃岐ジオパーク構想(*)の取り組みが進めています。
(*)ユネスコによる世界ジオパークの認定に向けた構想&活動
今回、三豊市の荘内半島を、ジオ視点で海から大地の謎に迫るツアーを開発するための調査がありましたので同行させていただきました。
蔦島への渡船場で船に乗って出発です!
まずは「けっこう近くに無人島」の「蔦島」が目に入ります。渡船では5分ほど、夏の海水浴・キャンプ場としても賑わいます。
実は蔦島と父母ヶ浜には深い関係性があります。気になる方はこちら!
船が荘内半島の先端に進んでいくと、鴨之越・丸山島が見えてきます。干潮時には海が割れて砂州ができ歩いて渡れることで知られています。実はこの島も海側から見るとこんな感じです。
島の左側(白い岩)と右側(黒い岩)で地質が異なります。このふたつはくっついていますが、年代でいうと8000万年ぐらいの差があるんです。
さらに荘内半島の先端に向かうと三崎灯台が見えてきます。
半島のすぐ先にオゴノ岩とよばれる岩礁があります。
半島のすぐ先にあるのにこのあたりはとても深いそうです。海底から見るとそびえ立つように存在しているのでしょうね。実は、この地形のお陰で鯛の好漁場にもなっています。
半島をくるっと回った途端に景色が変わります。燧灘側では数少なかった島がたくさん視界に飛び込んでくるのです。
どうして半島を境に島のほとんどない「灘」と島がたくさんある「瀬戸」が分かれるのでしょうか。もちろんそこにも大地の活動が関わっています。
半島の東側には「関の浦」があります。鎌倉・室町時代に、沖を通過する船舶から通行税をとっていた海の関所です。山口県の上関、中関、下関と並んで四大関所と呼ばれるほど重要な場所だったそうです。現在の姿からは想像ができませんが…
この後、箱浦のビジターハウスで休憩してもどり調査は終了しました。
今後、関係者でのリハーサル、そして秋に本番のツアーが開催されるとのことです。どんなツアーができあがるのか、今から楽しみです!
最後は、にがり生産量日本一をほこる 仁尾興産のカフェ「にがり衛門」でオリーブ車海老と牡蠣のランチをいただきました。
https://www.mitoyo-kanko.com/facility/cafenigariemon/