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すべての子どもが自由に夢を見られる場所を|ニオノチルビレッジ

香川県三豊市の話題をお届け📻「週刊みとよほんまモンRadio!」。
6月14日(金)の放送では「ニオノチルビレッジ」について伺いました!


ニオノチルビレッジとは・・・?

ご出演いただいたのはニオノチルビレッジ、「村長」の辻ひとみさん。
昨年まで、この週刊みとよほんまモンRadio!のライターとしてもご活躍いただいていました!

辻さん 出産を機に三豊市に戻ってきたんですが、(当時)子どもと一緒に過ごしながらできる仕事がなかなかなくて・・・
ほんまモンのライターとして、子どもたちと一緒に体験したことをレポート記事にさせてもらったり、元々空間デザインの仕事をしていたので暮らしにまつわる記事を書いたりしていました。

三豊生まれ三豊育ち、そしてライターとしても何年も活動され三豊の魅力をたくさんご存知の辻さん。
その辻さんが始めたプロジェクトが、今回紹介いただく「ニオノチルビレッジ」!です。
どんなものなのかご紹介いただきましょう!

辻さん 三豊市仁尾町で、(ニオノチルビレッジの想いに)共感いただける大人たちに「村民」となってもらい、自分たちが楽しめる様々な活動をしていくことで、すべての子どもたちが自由に夢を見られる仮想の村をつくろうとしているプロジェクトです。「チル」という子どもだけが使える魔法のコインがあって、それを使って、子どもたちが自分の力でやりたいことにチャレンジできるようにしていきたいと考えています。
今はその入口となる拠点を作っているところで、駄菓子やさん、実験アトリエ、実験食堂、図書館を作ろうとしていて、誰もがふらっと立ち寄れて、世代や地域を超えて仲間と出会える場所にしたいと思っています。

興味深いお話ですが・・・そもそものきっかけは?

辻さん 色々あるんですけど・・・三豊で子育てしている中で、子どもといる時間は幸せではありますが、世界から取り残されてひとりきりのような感覚になることがありました。
他にも「お母さんってこういうもの」(というイメージ、固定観念)にしんどくなってしまったり。
それから子どもたちが大きくなるにつれ、幼稚園や小学校など集団生活が始まりますが、うちの子が学校が苦手で。その時に私含め、周りが「学校は行かなきゃいけない」「普通ってこういうもの」という思いがあって、親子ともに辛かった時期がありました。
私自身は、色々な人との出会いで、ひとつずつアップデートしたり、新しい世界を知ったりできましたが、子どもには家庭と学校しかなく、なかなかしんどい中から抜け出せない、という悩みがあって。
それで、子どもたちが日常の中で色々な大人と出会える場所があったらいいなと思ってこういうことをしたいと。

ご自身やお子さんの経験から、必要な場所を自分でつくる!と実際に動き始めたということですね。行動力が素晴らしいです!
実際に活動を始めたのは・・・?

辻さん 去年の春からですね。お母さん仲間4人で始めました。
ただみんなお母さんもしながらなので時間もないしお金もないし、というところで、なかなか思い描いているところにいくまで大変で。
実は今年に入ってクラウドファンディングという形で、資金と仲間集めをさせてもらい、今やっと「開村」に向けて動き出したというところです。
今回は、通常のお金を集めるということより、一緒に村を作ってくれる仲間、「開拓民」さんに集まってほしくて・・・
70人近い方にご参加いただいて、ありがたいです。ひとつずつ繋がっていけているなと感じています。

多くの方が集まりプロジェクトが進む
(写真提供:辻ひとみさん)

「開村」に向けて

そして、「開拓民」の皆さんとの活動がいよいよ5月5日から始まったとお聞きしました。

辻さん そうですね。8月3日に「拠点の完成」を目指して、今活動しています。
開拓民の皆さんと一緒に、拠点でのイベントを企画しながら、どんなことができるか・どんな風に回していけるか、実験しているところです。

そこに、さきほどお話いただいた図書館や駄菓子やさんができるということですか?

辻さん (拠点は元は)古い古民家で、コの字型で、中庭を挟んで離れがあって。
図書館はイメージでいうと大人用の入口、居場所、ですね。ハレとケ珈琲さんというコーヒースタンドも入っています。
そこと中庭を挟んだ離れに、駄菓子やさんが。
子どもたちがいるところって、「子どもたちだけの場所」になりがちなんですが、それが拠点だったらうまく大人の世界が見えたり、大人と繋がったりできるのでは、と。
例えば、5月のはじめに開催したイベントでは、映画の上映会をしたんですが、お母さんたちが映画を観ている間に、子どもたちはごはんを作って、大人と子ども一緒にごはんを食べたりとか。色々やってみています。

(写真提供:辻ひとみさん)
(写真提供:辻ひとみさん)

自由な発想で、面白いな、やってみたいな、を実現させていく場になっているんですね。今後のイベントの予定はいかがですか。

辻さん 6月は香りの調合士、ayanasさんが来てくれて「おまもり本」、という形で、本のイメージからかおりを作ってくれるというイベントをしたり(6月15日実施)、来週は仁尾町にモロッコ籠を編める方がいるんですが、この方も開拓民さんで、一緒にモロッコ籠をあみあみしよう、というイベントをします。
図書館づくりには、図書館かかりとしてぼんちゃん(地域おこし協力隊、竹内さん)も活躍してくれていますよ。

本当に色々な方が関わって、色々なことをしているんですね!

辻さん そうですね。いつも来てくれている子どもたちが、お友だちを連れてきてくれたり、クラウドファンディングに参加してくれたことで、県外の方や、地域外の方が来てくれて一緒に遊んだりということができ始めていますね。

おとなも子どもも一緒に賑やかに!
(写真提供:辻ひとみさん)

お話に出てきた「チル」というのは子どもたちはどうやって貯めていくんですか?

辻さん チルは、子ども自身が自分でどう貯めていくか考える、という・・・1チル使うとその場所でなんでもしていいよ、というルールがあって。ある中学生でコーヒーを焙煎している子が、チルを使ってコーヒーショップをしてくれて。その子はそれで実際にお金を稼いだんですが、稼ぐことによって、他の子たちがチルを増やすための「おしごと」を与えてくれるんです。
で、そのチルを使ってだがしを買ったり。

通貨「チル」もみんなで手づくり
(写真:辻ひとみさん)

すごい!子どもたちの経済が動いている!
チルを貯めるために自分たちで色々考えて、動きたくなるような仕組みができているんですね。

目指すところは・・・

ニオノチルビレッジのInstagramのハッシュタグを見ると、#アート、#サードプレイス、#クラフト、#図書館・・・様々ですね。

辻さん 最終的には「日常」にしていきたいんですが、今は毎週土曜日にイベントという形で、色々なことを実験的に実施しています。いつかは、ここに来れば誰かがいる、何かしてる、という、サードプレイス=居場所になっていきたいなと思っています。

仁尾町で作ろう、と思ったきっかけは何だったのでしょうか。

辻さん 仁尾町はここ数年で、まず父母ヶ浜から有名になって、多くの観光客の方が来てくれる町になっています。
それに、「ここで何かしたい」という方が、すごくたくさん関わり始めてくれている場所で。
そういった町に子どもたちの入口があれば、地域の子どもたちだけじゃなくて、(他の地域と、仁尾と)二拠点で、関わってくれる方も出てくるかな、と思って、仁尾がいいなと。

今回のお話を聞いて、興味がわいた方もたくさんいらっしゃると思います!
行ってみたいなという方はどうしたらいいですか?

辻さん Instagramで毎週どんなことをしているか発信していますし、毎週土曜日は確実に開けるようにしているので、気軽に遊びにきてくれたら嬉しいです。

来週のイベント情報も出ていますね♪ぜひチェックして、お出かけになってみてください!
最後に、ラジオをお聞きの皆さんにメッセージをいただきました。

辻さん 本当にまだ開拓が始まったばかりで、これからどんな場所になっていくのか、一緒に作ってくれる皆さん次第というか、楽しんでいける場所になったらいいなと思っています。
まずはのぞきに来たり、体験しに来てくれたら嬉しいです。

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ニオノチルビレッジ

住所   ⾹川県三豊市仁尾町仁尾丁379-1
Instagram 
https://www.instagram.com/niochillvillage/

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エフエム香川 78.6MHzにて
毎月第1、2金曜日
14:00~ (Weekend shuttle内)
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