三豊市の粟島で、善通寺第一高校生がアートを制作!「船出の誇りとはなむけの島」
瀬戸内国際芸術祭や粟島芸術家村を通して、たくさんのアート作品が制作・展示されてきた三豊市の粟島。ここに2022年1月、新作が登場しました! 善通寺第一高校デザイン科3年生たちが制作した「船出の誇りとはなむけの島」です。
粟島の新アート
こんにちは(^0^)。今日は、三豊にある「アートの島」粟島にできた、新しいアートの情報をお届けします♪
こちらが、粟島港から徒歩10分の場所にある粟島芸術家村に登場した新アート「船出の誇りとはなむけの島」。
制作したのは、善通寺第一高校デザイン科の生徒たちです!
善通寺第一高校のデザイン科の生徒たちが制作
善通寺第一高校デザイン科では、「課題研究」として、地域の文化や課題を踏まえたアート制作を行っています。
2019年度には、制作した黒板アートの動画が国際広告コンテスト「ニューヨークフェスティバル」で入賞するなど、その力は世界でも評価されています。
そんな彼らが、2021年度の制作の舞台としたのが、三豊市の粟島!
生徒たちは、2021年3月から粟島に通いはじめ、島の人たちとの交流を通してその魅力を発見してきました。そして、2021年夏から本格的に作品制作に取り掛かりました。
1月10日にお披露目会を開催
制作すること約5カ月。1月10日に、作品が公開となりました。
こちらを記念し、同日午後にデザイン科3年生たちが、島の人たち向けに作品の発表会を開催しました。
粟島は、日本で初めて海員養成学校(現・粟島海洋記念館)が建てられた「船乗りの島」です。この島から、多くの船乗りたちが世界に羽ばたいていきました。
こうした歴史に加え、生徒たちが島で感じたのは、彼らをすぐに受け容れてくれた、島の人々の温かさでした。
「船出の精神」「島の温かさ」。この2つの想いを融合させてできたのが、今回の作品です。
「船出の誇りとはなむけの島」は、「総角(あげまき)結び」にした紐を編み上げて作っています。
総角結びは、人が人を思い遣る「絆」の象徴。
さらに、全体は船のスクリューの形に見立てています。これは、粟島が3つの島がつながったスクリューのような形をしていることと、「これから旅立つ人にエネルギーを与えてくれる場所」である粟島の、前へ進んでいく力を表現したということ。
制作にあたっては、生徒たちと島民たちが協働で結びを作りました。
今回の生徒たちのリーダーを務めた井上和音さんと牧野佳歩さんは、「最終的な形をどうするか、なんども何度も考えなおし、時間がかかりました」と、今回の制作を振り返ります。
「また、2021年はコロナのまん延防止措置で島に行けず、島の人たちと交流できない期間が長くて、とてもきつかった。でも、そんな辛さを吹き飛ばしてくれたのが、島の人たちの温かさでした」。
受験の合間を縫っての作業だったこともあり、苦労も多かったといいますが、生徒たちの表情は、やり遂げた充実感に満ちていました。
作品の一部に加わろう!
会場には、制作時の様子を示す写真や、途中段階のラフデザインが展示されています。
さらには、「総角結び」の結び方を示した説明書きなども置かれています。来場者は、自ら「総角結び」を編み、作品のに加えることができます。
開館場所の情報
粟島芸術家村 音楽室
開館日時:毎週土曜日 13~16時
開館場所:三豊市粟島 粟島芸術家村
(三豊市詫間町粟島1311−1、旧粟島中学校。粟島港から徒歩5~10分程度)
※新型コロナウイルスの感染状況で、開館日時は今後、変更となる可能性があります。