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より暮らしやすく、より訪れやすくなる公共交通を目指して

香川県三豊市の話題をお届けしている「週刊みとよほんまモンRadio!」
1月13日(金)のゲストは、三豊市交通政策課赤池賢史さんでした!

交通政策課のおしごととは?

三豊市詫間町ご出身の赤池さんは、平成28年に三豊市役所入庁。
交通政策課には昨年8月配属されたとのことですが、実はその前、2022年4月~7月の4ヵ月間は、育児休暇を取得されていたそう。

赤池さん 以前2年間、経済産業省に出向していて、業務が忙しくその時育児に関われなかったので。4ヵ月間だけではありますが、今回休暇を取得しました。まだ男性が取得する、というケースがなかなか珍しいんですが、三豊市も男性の育児休暇取得を推進していますので。

赤池さんのプロフィールもほんの少し教えていただいたところで、交通政策課の取り組みについて伺っていきましょう!

交通政策課は、令和2年度に新設された課。
それまでは交通政策に関する専門的な部署がなく、地域の「移動」に関する取り組みはバラバラに管理されていたそうです。
そこで、交通・移動を切り口に地域の課題解決の検討をし、実際に取り組んでいこうと、新しく発足した部署が交通政策課!
コミュニティバス離島航路デマンド交通など、新たなモビリティサービス業務を担当していて、三豊市の基本理念「行きたい時に行きたい所へ行けるまち」の実現を目指し日々業務を行っている、とのことです。

そんな交通政策課で、赤池さんはどのようなお仕事を担当されているのでしょうか。

赤池さん 主にグリーンスローモビリティ乗合タクシーといった、新しいモビリティサービスに関する取り組みの実施や、新たな取り組みに関する調査・企画に携わっています。

粟島のGSM

今年度を振り返った時に 瀬戸内国際芸術祭は話題になった出来事の一つだと思います。
秋会期に粟島が開催地になっていましたが、その芸術祭に訪れた人にもご利用いただいて、好評だったのがグリーンスローモビリティ(GSM)
ゴルフカートに似た見た目の電気自動車・・・ですが、公道を走れるようウインカーやライトなどがしっかり整備されています。

粟島を走るGSM(写真提供:三豊市交通政策課)

赤池さん 令和2年度から実証実験が始まり、現在は週4日・1日6便の定時定路線で運行しています。どんどん認知度もあがって、利用者も増えてきています。
今年が3年目ですが、昨年は年間で約1700名の方にご利用いただき、今年度は12月の段階で1800名を超えました。芸術祭の影響もあるかと思いますが、昨年の利用数をすでに超えているというところです。

粟島を端から端まで移動するとなると、歩くとちょっと距離があって大変、という方も多いのでは。
現在は実証運行中なので運賃は無償、さらに路線上であれば、自由に乗り降りが可能ということで、お気軽にご利用いただけます。

赤池さん 今の日本には、少子高齢化、医療、観光、物流、移動、様々な課題があります。粟島もそれは同じで、粟島を「日本の縮図」のようなものと捉え、課題解決のために色々取り組みを進めているところです。
三豊市の取り組みだけではなく、様々な方に入っていただいて、粟島を中心にモデルケースを作って、横に展開していくということで進められています。


島内で便利に移動できる手段がこうして確立していると、島に来てくれる方も、安心して訪れることができますよね。

市内を網羅するコミュニティバス

三豊市はコミュニティバスも便利です。

市内を便利に移動できる(写真提供:三豊市交通政策課)

平成18年に町が合併して以降運行しているコミュニティバス。
現在市内全域を12路線14台で走っていて、どなたでも100円で利用いただけます。
コロナウイルスの影響で少し利用が減少したそうですが、年間20万人以上の方が利用しているとか。

市内を網羅する路線図(資料提供:三豊市交通政策課)

こけ枝さんも「本当に便利!」と太鼓判。「上手く乗り換えたら遠くまで行けてびっくりするほど」・・・すかさず筒井さんから「乗り換えても100円!?」と驚きの声が。乗継券を利用すると乗り換えても100円で目的地まで行けます
こけ枝さんは、三豊市役所から荘内半島の名部戸地区までバスに揺られて出かけて行ったこともあるそうですよ。
それほど、広範囲がカバーされているということですね。
路線図も見せていただきましたが、市内中を張り巡らされているよう。
それどころか、観音寺・善通寺・琴平にも乗り入れているので、通院などにも便利にお使いいただけそうです!

バスに乗る時は「バス予報」を♪

便利な機能が満載!(資料提供:三豊市交通政策課)

赤池さん バスロケーションシステム「バス予報」は、アクセスするだけで、現在地の近くのバス停、今バスがどこにいるか、どれくらいで目的地に着くか、などが調べられます。

「バス予報」へのアクセスはこちら

登録なども不要ということで、お手持ちのスマートフォンで検索して、すぐ使えるのも嬉しいですね!
ところでコミュニティバスは、学生さんの利用も多いそうですね。

赤池さん そうですね、利用していただいているのは高校生が非常に多く、通学の時間帯、朝は満車になる程です。

これだけ路線も多く、さらに運賃は100円。通勤通学で日常的に交通機関が必要な方も利用しやすいですよね。
また、先ほどからご紹介しているように市内を網羅、近隣の市町にも行けるので、ゆっくり、まちの景色を眺めながらご移動いただいて観光するのもいいですね!

今回は、三豊市の交通、という視点からお話を伺いました。
最後に赤池さんからラジオをお聞きの皆さんにメッセージです。

赤池さん 先ほどもお話した通り、コミュニティバスは年間20万人の方にご利用いただいています。ですが、数字としては多くみえても、ほとんどの方が高校生、高齢者、遠方からの来訪者となっています。
三豊市の中でも、乗り方を知らない・利用したことがないと多くのお声をいただいている状況です。
将来、公共交通機関が必要になるかもしれないという意識をもって、少しでもご利用いただいたり、応援いただいたりすることで、公共交通を維持していただければと考えております。
市内の方はもちろん、市外・県外の方もご利用いただけますと幸いです。
三豊市においても、地域一丸となって公共交通を支える、そんな交通政策を推進していければと考えております。引き続きサービスの改善、より便利にご利用いただけるように検討していきたいと思います。ありがとうございました。

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