【島暮らし】牡蠣養殖×飲食店。島で楽しんで暮らす、という生き方
香川県三豊市の粟島で牡蠣養殖を営む朝倉夫妻。
実は、観光客も多く訪れる大人気の「あわろは食堂」を5月〜10月の期間限定で営んでいます。
島での暮らしと、仕事に勤しむ日々について聞きました。
箱崎水産
粟島出身の朝倉竹子さん。箱崎水産の一人娘です。
笑顔が素敵でハツラツとした竹子さんは、お客さん対応や発送作業などを中心に、稚貝の買い付けから牡蠣養殖全般の作業を担っています。
一度島を出て、高松の居酒屋で働いていたこともあるそうですが、17年前、結婚を機に旦那さんと島へUターン。家業を継ぐことになりました。
現在は親戚の力を借りながら、冬の間はほぼ休みなしで働き詰めの日々を送っています。毎日新鮮な牡蠣を届けるための努力は欠かしません。
秋に種付けを行い、冬場は毎日出荷作業。3月ごろにも再度種付け作業を行なっており、秋〜冬は大忙し。作業場や養殖場所になっている筏の修繕などは、オフシーズンに行なっています。
アーティストとの交流
粟島では、2010年から旧粟島中学校を利用し、「粟島芸術家村」としてアーティスト・イン・レジデンスを行なっています。若手芸術家の創作活動を支援するとともに、地域の人々との交流を通じて、文化芸術による地域の活性化が目的です。
はじまった当初、アーティストたちは制作に打ち込む人が多く、実質島民との関わりは希薄だったそうです。そんな中、島の中でも若手である朝倉夫妻が声をかけ、アーティストを自宅へ呼んで一緒に夕食を囲み、お酒を飲むようになりました。アーティストたちからすると、同年代の朝倉夫妻は話やすかったのでしょう。気がつくと毎日のようによく飲んでいたと言います。
朝晩はそれぞれ仕事や制作活動を行い、夜はみんなで集まってワイワイ楽しむ。そんな日々はとても楽しく、高松出身の旦那さんも、島暮らしを楽しく過ごすことができているそう。
現在はSNSも普及し、過去滞在したアーティストとは現在も連絡をとっているそうです。素敵な関係性ですね✨
あわろは食堂OPEN!
毎日のように、アーティスト達と楽しい食卓を囲むうちに、このような楽しい時間をもっと多くの人に広げたい、と思うようになりました。
島の飲食店がどんどん減っていたこともあり、食堂をオープンさせることを決意!
粟島港から徒歩6~8分ほどのところの物件を譲り受け、2018年に「あわろは食堂」をオープンさせました。
夏は食堂、冬は牡蠣の養殖という二足のわらじで島での暮らしを十二分に楽しむ朝倉夫妻。
島という限られたコミュニティの中でも、たくさんの人と楽しみ、楽しませ、生き生きとしている姿が印象的でした。