まちで「育てる」移動手段!?|暮らしの交通
三豊市の旬の話題をお届けするプログラム「週刊みとよほんまモンRadio!」
2月10日は、スタジオに暮らしの交通株式会社(以下、暮らしの交通(株))より、代表取締役、田島颯さんにお越しいただきました!
暮らしの交通(株)のはじまり
2021年9月に三豊市に移住してこられた田島さんは、東京都江戸川区ご出身。昨年9月末に大学を卒業し、卒業翌日からサービスをスタートさせた(!?)という、暮らしの交通(株)について、まず教えていただきます!
田島さん 暮らしの交通(株)は、三豊市で主に交通事業を取り扱う会社です。三豊市には、コミュニティバスをはじめ公共交通ももちろんありますが、利便性の部分であったりとか、〇〇に行きたいけどなかなか足を延ばしづらい、そういう、移動の問題を抱えた方が多くいます。
地方だからこそ、民間としてインフラを整えていかなければ、という想いで、地域の事業者12社と協力して、新しく交通事業を展開する会社を作りました。
事業者の皆さんは多種多様で、スーパーもあれば、100年続く建材加工業者、建築に携わるところも。異業種ではありますが「まちのために」という同じ想いを持って立ち上がったという形です。
会社は昨年、2022年9月30日に設立しました。
社名にはどんな由来があるのでしょうか。
田島さん 三豊市では近年「暮らしの大学」「暮らしの不動産」といったプロジェクトが立ち上がっています。
また、交通事業を立ち上げようとなったときに想いとして持っていたのは「市民の方々に当たり前に使っていただきたい」「移動の困難を抱えている方々の課題を解決したい」というものでした。同時に、瀬戸内・三豊という豊かな場所で、より幸せな「暮らし」を送っていけるよう願いを込めて、交通事業が皆さんの足となって自由に移動ができる豊かな「暮らし」を届けたい。
そんな所から名付けました。
オンデマンド交通「mobi」
サービスは2022年10月1日開始。
全国でも実証実験などとして取り入れられている、AIシェアリングモビリティサービス「mobi」が利用できます。
mobiはいわゆる「オンデマンド交通」ですが、そもそも、そのオンデマンド交通、がぴんとこない方もいるかも?
田島さん曰く「簡単に言うと、タクシーとバスの間のようなイメージ」。
8,9人乗りのバンが指定した場所にお迎えに来てくれ、近い目的地に行く方が他にいれば、途中でピックアップ。乗合で目的地まで向かいます。
タクシーより利用料金が安くて、バスよりも利便的に使える・・・この仕組みを暮らしの交通(株)ではオンデマンド交通と呼んでいます。
確かに、バス停だと家から距離がある場合もありますが、mobiだと指定した場所まで来てくれてかつ、タクシーより安く利用できる。ありがたいですね。
田島さん 現在は仁尾町と詫間町をエリアとして展開しています。物理的にバス停を設置するのではなく、アプリ上でマップにピンがささっている所が乗降ポイントになっています。そこまで車が迎えに来てくれて、目的地まで送り届けてくれます。
事前予約などは必要ない?
田島さん 当日で大丈夫です。アプリ上で呼ぶと、AIが最短のルートを解析してお迎えにきます。目的地に向かっている途中で、別の人からも乗りたいという申込があれば、そのポイントを経由した最短経路を再ルーティングしてくれます。稼働時間は現在、7:00~22:00となっています。
サービスが始まって、実際どんな方が利用されているのでしょうか。
田島さん 多いのは詫間高専(香川高等専門学校 詫間キャンパス)の学生さんたちですね。最初はスマートフォンユーザー限定で始めたので、特に若い方の反応がよくて。例えば、朝、駅から学校まで行くときに使うとか、お昼休み、どこかに食べに行くといった使い方ですね。山の方にある学校ということでアクセスが結構大変なので、活用してくれているんだと思います。
進化を続ける交通サービス
こけ枝さんもお話を伺いながら、早速スマートフォンにアプリをインストール!
地図に、「m」マークのピンがたくさん立っています。これが乗降ポイント。現在は180か所ほどあるそうです。
ですがこれも、利用者が増えるほど、今後便利な乗降ポイントが増えていく、ということも。
すごく便利!今も十分細かすぎる!とはこけ枝さん。
思わず、お気に入りのお店の近くなどをチェックしています。
今後は学生さんだけではなく、ご年配の方にもご利用いただきたいですね。
田島さん 皆さんのご意見をお聞きすると、ご高齢の方はそもそもスマートフォンを持っていない、という方もたくさんいらっしゃいます。
最初はアプリからの利用限定にしていましたが、より多くの方に使っていただけるよう、2023年3月1日からコールセンターを開設し、電話予約できるようになります!
3月からというと、もう間もなくですね!
利用できる方がどんどん広がっていきそうです。
また、利用料金は定額制というのも注目。
一般の方は6,000円、学生は3,000円で、1ヵ月乗り放題!ご家族で利用する場合は、さらにおトクに利用できる仕組みもあります。
田島さん 「暮らしの交通」と謳っているくらいですから、より多くの方々に使っていただきたいと思っています。三豊市に来て、事業を展開していく中で、12社より出資いただくなど、様々な企業の方にご協力いただいています。
まずは使ってみていただいて、皆さまから色々なアドバイスをいただきたいです。我々としても「みんなで育てる交通」をキーワードに交通サービスを展開しているので。どんどん使いやすくなっていったりだとか、エリアが広がっていったりだとか、ということを考えています。
単発利用は、1回500円で乗車できます。使ってみていただいて、もっとこんな場所にも行けたらいいのに!というのもお聞かせください。
利用者の声も、すぐに反映できる身軽さ・要望に応えたいという想い、今日のお話からすごく伝わってきました。他の市町でも、これをお手本に香川県内、広がっていくのではないでしょうか。それほど、素晴らしい取り組みです!
田島さん 僕自身、交通事業は初めてのチャレンジです。どんな方がどういう課題をもっているのか、見極めながら一緒にこの交通を育てていければなという風に考えております。
日ごと進化していく暮らしの交通株式会社、大注目です!
ぜひご利用になってみてはいかがでしょうか。
田島さん、ご出演ありがとうございました!
mobiについてはこちら
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