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三豊出身の兄弟が制作!世界に評価された映画『鬼が笑う』上映開始!

三豊市出身の「MINO Bros.」による映画『鬼が笑う』が、6月24日(金)からイオンシネマ綾川で上映されます。

MINO Bros.は、兄の三野龍一さんが監督、弟の三野和比古さんが脚本を担当する兄弟映画制作チーム。

2019年、老人ホームで働く青年の心の葛藤を描いた映画『老人ファーム』でデビューし、数々の映画祭やコンペで高い評価を受けました。

『鬼が笑う』の内容

第二作となる『鬼が笑う』は、外国人技能実習生問題、日本社会の差別と偏見といった現実を見据えながら、犯した罪を許されない男の魂の行方を描く社会派エンターテインメントです。

以下が、そのあらすじとなります。

主人公・石川一馬(半田周平)は父の暴力から母と妹を守るため、父を殺してしまった過去を持つ。現在、更生保護施設で暮らしながら社会復帰を目指すが、社会からは「人殺し」と非難され、生きる希望を失っている。

ある日、一馬は職場のスクラップ工場で、外国人労働者へのイジメに巻き込まれてしまう。周囲が目を背けるなか、中国人労働者の劉(梅田誠弘)だけがイジメを止めに入る。そんな劉の姿に目を覚まされた一馬は、劉との交流を通し、自分の望む幸せを掴むべく立ち上がるが……。

社会問題を真っ向から扱った、ハードな内容ですが、三野さんたちは、

「自分たちは少し変わった家庭環境で育っています。常に大人に気を遣い、自分の生きる場所を守ってきました。その時に見てきたもの、考えたもの、目線が映画の中で生きているのだろうと思います。」

と語りつつ、この映画を見てくれる人に、以下のようなメッセージを投げかけています。

主人公がやってしまった父親殺しは、世間的に言って、絶対に許されるものではありません。
しかし、世間はいつも正しいか正しくないかで判断しすぎではないでしょうか。一度、正しいか正しくないかの天秤を捨ててみてほしい。

僕たちは前作の「老人ファーム」から、一貫して共感のできない映画を作っています。山奥の老人ホームで懸命に働く青年の気持ちなんて誰もわからないし、父親殺しをして出所してきた青年の気持ちなんて知らないままに一生を終えるでしょう。なぜそんな映画ばかりを作るのか。それは、ニュースを見たときの一遍通りの非難や同情が感情の全てではないと思うからです。想像の羽根をもう少しのばしてみてください。あなただけの価値観が出てきませんか。こっそりと自分の中に見つけた価値観を持ち帰ってください。

映画のHPより https://onigawarau.minobros.net/

世界でも評価

以下の映画祭でノミネートされるなど、『鬼が笑う』は、すでに世界でも評価が高まっています。

・第12回「リッチモンド国際映画祭(アメリカ)」メインコンペティション) 部門 ノミネート
・第26回「ソフィア国際映画祭(ブルガリア)」INTERNATIONAL COMPETITION – OUT OF COMPETITION 部門 選出
・第25回「タリン ブラックナイト映画祭(エストニア)」 OFFICIAL SELECTION (メインコンペティション) 部門 ノミネート

上映予定:香川県で舞台挨拶も

『鬼が笑う』は、テアトル新宿をはじめ、全国各地で上映されています。

香川県でも、イオンシネマ綾川で6月24日から上映がスタートしており、6月25日には、MINO Bros.による舞台挨拶も行われる予定です。

ご関心のある方は、ぜひチェックしてみてください!

※本映画はPG-12指定(小学生以下の子どもが視聴する際、保護者の助言・指導が必要)となります。鑑賞時はご注意ください。

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