【秋祭り2024】「神社で醸造されたどぶろく」参拝者へふるまい|2024年10月19日~
香川県三豊市には、四国で唯一「境内でどぶろくを醸造している」神社があります!それが豊中町「宇賀神社」。
本日10月17日(木)に、この宇賀神社にて「口開け式」が執り行われました。
「どぶろく」とは、「もろみ酒」などとも呼ばれる米、米麴、水を原料とする日本の伝統的なお酒。
宇賀神社では300年以上前から、このどぶろくを醸造してきたという記録が残っています。
現在もかわらず、古式醸造法で春・秋の年2回、どぶろくの醸造を行っていて、その歴史から、使用される道具は県の有形文化財に指定されているんだそうですよ。
春に醸造されるものは、伊勢神宮へも奉納されている由緒ある宇賀神社のどぶろく酒。
秋は例大祭に合わせて醸造され、2日間の祭りで、参拝者に振る舞われます。氏子の皆さんも、毎年楽しみにされているという行事。
今年も9月12日(木)に醸造式が行われ、9月26日(木)の酒米洗いから始まり、造りこみ、仕上げと、氏子さん方が準備を進め、10月16日(水)、昨日完成しました。
地元の酒米オオセトを使い完成したどぶろくは、約280リットル。
温度(気温)によって発酵の進み具合もかわるため、細やかな技術が必要です。
神事の前には、仕上げ作業も見学をさせてもらいました。
石臼でお米のつぶを潰し、なめらかなどぶろくに仕上げるところです。
その後、来賓の方々も参列し、口開け式へ。
神事のあとは参列の方にどぶろくが振る舞われました。
「少し辛みがあって、素朴な味わい。(例大祭のふるまいへ向け)熟成が進むのも楽しみ」「秋のどぶろくは(醸造している間の)気温が高いから、発酵が早く進む。美味しくできている」「今年は残暑が長かったので、杜氏も苦労されたのでは」などの声が。
地元、笠田小学校の岩本校長も「子どもたちもお祭りに向けて、獅子や太鼓の練習をしているという声を聴く。歴史ある行事、お祭りがこれからも続いていってほしいですね」とお話いただきました。
神社の年番総代をつとめる大西純夫さん、大西政則さんは、今年総代に就かれたとのこと。「先代にお聞きしたり、資料を見ながら、なんとか今日まできました」と周囲の皆さんへの感謝を口にされていました。
そんな歴史や想いもこもったどぶろくのふるまいは、10月19日(土)、20日(日)秋の例大祭にて行われます。ぜひお参りください。
なお、神饌料を納められた方に、徳利に入ったどぶろくのお渡しもあるそうです。こちらは数に限りがありますのでご希望の方はお早めに。
秋のどぶろく酒 ふるまい
2024年10月19日(土)11:00~15:00
10月20日(日) 9:00~11:00
※土曜日と日曜日で時間が違いますのでご注意ください!