見出し画像

漂流郵便局とは? ドラマ『ミステリと言う勿れ 』でも注目!

香川県三豊市の粟島にある漂流郵便局。2度にわたり書籍化され、人気ドラマでも紹介されたこの現代アートの由来や開館情報をお伝えします!

「ミステリと言う勿れ 」でも注目!粟島の漂流郵便局

フジテレビの人気ドラマ『ミステリと言う勿れ 』(2022年1月より放送)の第3話で、事件解決の重要な手がかりとなる場所に「漂流郵便局」が登場します。

「漂流郵便局って実在するの?」

そんな疑問の声も上がっていますが、実は、香川県の三豊(みとよ)市にある離島、粟島に実際にあるのです!

香川県三豊市の粟島とは?

粟島の最高峰・城山からの景観

粟島は、現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」でアートが展示される島のひとつとしても知られています。

島内には、「粟島芸術家村」「ぶいぶいガーデン」のようなアートスポット、島の雰囲気を満喫できる宿泊施設「ル・ポール粟島」などがあります。

▼行き方や見どころはこちらから。

漂流郵便局とは?

2018年に撮影

そんな粟島にある「漂流郵便局」は、第2回目の「瀬戸内国際芸術祭」(2013年)で制作された現代アート。

アーティストの久保田沙耶さんが、旧粟島郵便局を作品としてよみがえらせたものです。

2018年に撮影

漂流郵便局は「届け先の分からない手紙を受け付ける郵便局」。

がんで急逝した夫、天国に行ってしまった母や子ども。祖父母の愛犬……会いたくても会えない。そんな人やモノに向けてつづられた、海を漂う瓶入りの手紙のような想いを預かってくれる場所です。

局内には、これまでに届いた多くの手紙が展示されています。

局長の中田さん。2018年に撮影

漂流郵便局は、もともと瀬戸内国際芸術祭の会期中のみオープンする予定でした。

しかし、大きな反響があったことや、郵便局長を務めていた中田勝久さんの熱意から、その後も継続して開局されることになりました。

2度にわたり書籍化も

漂流郵便局に送られてきた手紙は、2020年時点ですでに4万通を超えています。

その反響の大きさから、2015年には書籍『漂流郵便局 届け先のわからない手紙、預かります』(小学館)が出版されました。

この中では、作家の久保田沙耶さんの想いや、漂流郵便局に寄せられた69通の手紙が紹介されています。中には、詩人・谷川俊太郎さんからの手紙も。

漂流郵便局に届く手紙には、亡くなった母宛てのものが多くあります。こうしたことから、2020年には、母宛ての手紙を集めた続編『届け先のわからない手紙、預かります 漂流郵便局 お母さんへ』(小学館)も出版されました。

本書については、『ミステリと言う勿れ 』の漫画を描いている漫画家・田村由美さんが、「きっと私も手紙を書く。その日のせつなさとあたたかさを想う」という言葉を寄せてくれています。

漂流郵便局について詳しく知りたい方は、ぜひこれらの本も読んでみてくださいね。

開館情報や手紙の受付

【概要】
開局日時:第2、第4土曜日 13:00~16:00
住所:香川県三豊市詫間町粟島1317‐2
   須田港から粟島汽船にて15分。粟島港から徒歩5分で行けます。
入館料:無料

※2022年1月現在、新型コロナウイルスの影響で休館しています。今後の開館情報については、以下の三豊市のHP、三豊市観光交流局のHPをご確認ください。

▼最新情報は、Facebookでも確認できます。


また、漂流郵便局に手紙を書きたい方は、以下のPDFをご参照ください。

https://www.city.mitoyo.lg.jp/material/files/group/13/2674_01.pdf


最後まで読んでくれてありがとうございます。最新記事はこちらから!