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春を知らせる伝統行事🌸「百々手祭(ももてまつり)」が今年も3月に開催!

三豊市が誇る春の風物詩「百々手祭(ももてまつり)」
今年も3月に開催されます!

「百々手祭」は、三豊市の詫間町の荘内半島を中心に各地で行われ、
生里【なまり】地域は、国の重要無形文化財に指定、
大浜【おおはま】地域・粟島【あわしま】地域は、それぞれ県の無形民俗文化財に指定されるなど、伝統が受け継がれていくその姿を一目見ようと、
地域の方だけではなく、多くの見物客が集まるなど注目の伝統行事となっています!

今回は、「百々手祭」の開催情報とその由来をご紹介していきます📝


◾️「百々手祭(ももてまつり)」の由来

「弓射儀礼」をおこなう伝統行事をおこなう様子

「百々手祭」とは、旧暦の2月1日頃(現在の3月上旬頃)に、氏神の社前で弓をひき、「弓射儀礼」をおこなう伝統行事です。
年初めの記念祭として、どの地域も古式そのままに受け継がれている点から「無形民俗文化財」に指定されています。
今もなお、人々の願いである五穀の豊作・漁業の繁栄・家内安全などの想いが的である扇子に込められており、この扇子に矢が命中すれば願い事が叶うとされています。
矢を射る役は、「お射手(いて)さん」と呼ばれる代表者が神事をつとめています。

「週刊みとよ!ほんまモンブログ」でも過去「百々手祭」に足を運び、レポートしていますので、ぜひこちらをご覧ください!

放った弓は見事に射貫くことができるのか―。
緊張した面持ちで行われる、厳かな雰囲気は一見の価値ありです。
ぜひ、三豊市の伝統行事をお越しください!

◾️粟島「百々手祭」を取材|
当日の会場に実際に行ってみた!

瀬戸内海に浮かぶ粟島は、「瀬戸内芸術祭」の舞台になっていることでも知られています。

今回は、「百々手祭」の開催準備が粟島で進められているということで、会場となる「粟島神社」でお話を伺ってきました。

今回、お話を聞いたのは「粟島神社」の神社総代である、中西敏文さん
元々船乗りだった中西さんは、定年を機に、粟島に戻り、「粟島神社」で200年に渡り、受け継がれている「百々手祭」を取り仕切っています。

「粟島神社」誕生の歴史は、1200年前に遡ります。境内には、梅の花が咲き始めました。
粟島は、江戸時代に「北前船」の交易が盛んでした。船の名前が石に記されているようです。
この日、的を準備する様子を見せていただきました。
的までの距離は28メートルで、実際の弓道と同じ距離。当日まで、練習を行う様子も見られるそう。


「粟島の人口は、昭和30年にピークに達し、賑わいを見せていた頃もありましたが、現在暮らすのが困難と感じて、島を離れていく方が多い」
と中西さんは話します。
多い時には、1900人いた島の人口は、現在わずか150人です。

弓を射る神事を行う「お射手さん」を務めるのは、現在10人
しかし、神事をつとめる方の高齢化が深刻化しているとのこと…。

最高齢の「お射手さん」は、なんと93歳というから驚きだ!


的までの距離は28メートルで、実際の弓道の公式試合と同じ距離。
当日まで、練習を行う様子も見られるそう。

「コロナ禍で大変な時期もありましたが、またひとつ困難を乗り越え、地域の方に支えられ、この伝統行事が受け継がれています。」

ぜひ、さまざまな想いが込められて紡がれた伝統行事を少しでも多くの方に知っていただけたら、嬉しいです!

◾️粟島「百々手祭」を取材|
島のコンビニ「武内商店」でご祈祷を受け付けてくれるらしい!

取材を進めているうちに、事前に「百々手祭」のご祈祷を依頼できると聞きつけ、粟島にある「武内商店」さんに立ち寄りました。

生まれの干支と性別を伝えると、書いてくださいました。
私の願いは「身体健康」です!!扇子代600円とお気持ちを納めてきました。

「百々手祭」当日に「お射手さん」が矢で願いごとを撃ち抜いてくださり、さらにお祭り後にこの扇子はお持ち帰りも可能とのこと。
貴重な体験ができますので、ぜひお試しください!


◾️開催情報

◎粟島百々手祭
【日にち】3/3(日)
【場所】粟島神社 (9時頃開始予定)

◎生里百々手祭 
【日にち】3/10(日)
【場所】三宝荒神宮 

◎大浜百々手祭
【日にち】3/10(日)
【場所】船越八幡宮(9時半頃開始予定)、大浜漁港(13時開始予定)


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