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三豊市三野の平野は噴火の跡だった!

 三豊市三野町には平野が広がっています。この平野がかつて海だったことは以前の記事で紹介しました。

 しかし、今回、さらに新たな発見がありました。

 なんとこの海から平野になったこの地には、カルデラ噴火の跡が埋もれていることがわかったのです!(現在はもう活動していません)

赤い点線で囲まれたエリアの地下に噴火口が埋もれているそうです

 この発見をされたのは三豊市ご出身の前川久則さんです。前川さんは本業の傍らで、2020年に香川大学認定の「讃岐ジオガイド」として活動もされています。
 
 どうやってこの大発見に至ったのでしょうか?

 上の写真にあるように三野町を囲むようにある爺神山、、弥谷山、火上山などはかつて約1,400万年前の火山活動の名残であることがわかっています。

 それらの中に真っ平らな地形があることに疑問をもたれた前川さんは、「もしかしたらカルデラ噴火の跡ではないか?」と仮説を立て、既存のデータを利用して、香川大学の長谷川先生とともに検証されました。その結果、やはりかつての噴火口の跡だと判明したのだそうです。
 ちなみにこのように、現在は埋もれてしまった噴火口の跡のことを「コールドロン(cauldron)」と呼ぶそうです。

重力のわずかな違いを表した図
噴火後の想像図。中央の部分が川からの土砂などで埋もれて今の平野ができました。

 前川さんはこの発見を2023年10月29日に開催された日本ジオパーク全国大会in関東でポスター発表をされた他、地元の三野津中学校、そして山下三豊市長にも報告されたということです。

 ポスターのデータをいただきましたので、ご興味のある方は、ぜひ以下をご覧ください。

ポスター

 三豊にロマンのある話がまた一つ増えました!
 途方もない昔、かつ見えない地下のことに仮説を立て、それを実証された前川さん本当にすごいですね。

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