食を通して伝えたい子供たちへの想い 前山さん(後編)
『食で育む心豊かで丁寧な暮らしの実現』を目指し、30年さらだくらぶ主催のお料理教室をはじめ、多岐にわたる活動を続けてきた前山さん。今年、さらなる地域の子供たちへの貢献を考え、NPO法人しあわせごはん食の力~地球を笑顔に~を立ち上げました。
今回は実際に「しあわせごはん」の活動の様子を紹介します。
訪れたのは、秋晴れの気持ち良い日。前山さんのご自宅でもあるさらだくらぶは風光明媚な荘内半島の先っぽの箱と呼ばれる地域。
海を見ながら車を走らせ、最後はドキドキするような細い道を登って
見えてくるのは自然に包まれたようにたつログハウス。
入り口に生い茂るのはバナナに柑橘。海をのぞみ、植物は生き生きと、風が気持ちいい。深呼吸したくなるような場所です。
小鳥の囀りと共に、集まっている方々の賑やかな声が聞こえてきます。
今日はしあわせごはん食の力~地球を笑顔に~の活動の主軸はのひとつ、
「植えよう、育てよう、観察しよう、収穫しよう。」の2期目の最初の日。
1期目に参加して、そのまま継続されている方も多く、みなさんわきあいあいとした雰囲気です。
最初は自己紹介から。前山さんからその日の活動の予定のお話があります。
今日の畑仕事はさらだくらぶの奥にあるさらだファームと名付けられた自然農の畑。
草がボーボー!とびっくりしてはいけません。雑草だって侮るなかれ、土を耕してくれたり、土の中の養分を整えてくれたり、大切なやくわりがあるそうです。
さらだファームは、生き物にも草にもみんなに優しい畑。
そうして美味しい食べ物ができるためにとっても大切な「土」を育てていくのだそうです。
そんなお話も実際に畑で聞くとスッと入ってきます。
この日植えるのは冬野菜。
ガーデンキッチンでは、昼ごはんの準備も勧められていました。
お月見が近いので、みんなで作ったお月見団子。かわいいうさぎさんもいます。
みんなそれぞれ作業していく中で、最初はお母さんの後ろに隠れて嫌がっていた子もニコニコ。
今日のお昼ご飯の主役は鯛!!しかも丸焼き。
薪割りから、火を起こしてお外で焼いていきます。
いい匂いが漂ってくるとみんなから歓声が。
普段はお魚をあまり食べないという子もおいしい〜とにこにこ。
実際に畑をして、土に触って、みんなで作って、みんなで食べて、体も心も全部使って感じて学ぶ時間。とっても豊かな時間。何が大切なのか、頭ではなくて心でわかる感じ。
それは、参加されている方の笑顔をみるとよく伝わってきます。
参加されている方は市内の方だけでなく、丸亀市や高松市からこられている方も。
そしてもうひとつ、お手伝いにこられている方の生き生きした姿もとても印象的でした。
NPO法人を立ち上げるにあたって社員としてお手伝いしてくれる方を含め、たくさんの方が前山さんの活動に協力されています。
なぜ?の質問に返ってきたのは
「前山先生だからです。笑」
強い想いを持ってどんどん進んでいく前山さんのパワーにみんな引き寄せられて一緒に楽しんでいるんですね。
「植えよう、育てよう、観察しよう、収穫しよう。」の2期目は植えたお野菜を収穫するまでがワンクルー。今期の活動は満員なので、気になる方はぜひ来期の活動をチェックしてくださいね。
「みんな食堂」は、毎月第4土曜日に三豊市詫間町にある松崎コミュニティセンターにて開催しています。
他にもオーガニックマルシェやお料理教室など、さまざまな活動をされているので、詳細やお問い合わせはさらだくらぶFacebookまで。
NPO法人しあわせごはん食の力~地球を笑顔に~はただ今賛助会員を募集しています。
住所 香川県三豊市詫間町箱273-3