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【瀬戸内国際芸術祭・粟島】須田港待合所がリニューアルしました!

3年に一度行われる瀬戸内国際芸術祭。いよいよ来週4月14日(木)から瀬戸内国際芸術祭2022春会期が始まります!これに先立ち、三豊市でも作品のリニューアルが実施されました。秋会期の会場である「粟島」へ向かうための港「須田港」の待合所、「みなとのロープハウス」です。

「みなとのロープハウス」とは

三豊市に属する粟島は、2013年の瀬戸内国際芸術祭から参加しました。このときに制作されたのが、「みなとのロープハウス」です。作家は建築家の山田紗子(やまだすずこ)さん

リニューアル以前の「みなとのロープハウス」の様子

元々、須田港から粟島への定期船は、島民の方がメインに使っていました。瀬戸内国際芸術祭に参加するにあたり、その10倍近い人が利用することが見込まれたため、待合所を広くしてアートの要素を加えることになったそうです。
作家の山田さんが視察に訪れた際に、須田港周辺に漁業用ロープや網が散乱しているのを見て、この場所の特徴であり日常の風景の一部であるロープを使用した作品を考えついたとのこと。新旧の待合所の間の外部空間を結びつけるように、白の漁業用ロープを張り巡らせた作品となりました。

リニューアル作業

2013年に制作された「みなとのロープハウス」は、ロープの老朽化のため、芸術祭の年である2022年に合わせてリニューアルされることとなりました。作業が実施されたのは3月23日〜25日の3日間。三豊市の職員と粟島の島民が協力してロープの張り替えを行いました。

手分けして作業中
元船員の粟島島民の方の技術と知識が光ります
ロープが弛まないようにするには工夫が必要です
青く輝く新品のロープ

3日間の作業で延べ15〜20名ほどが参加
一本あたり200mの長いロープを、弛まないように工夫しながら力を合わせて作業していました。

山田紗子建築設計事務所 近藤さん提供

カラフルに蘇った「みなとのロープハウス」

こちらがリニューアル後の須田港待合所!遠くから見てもとっても目立つ、青とオレンジのロープで鮮やかに蘇りました。

青とオレンジの重なりが美しい
今までの素朴な待合所から、華やかな待合所に生まれ変わりました

今回使用したロープは、「青とオレンジ」。
前回の白色は素朴でしたが、今回は遠くからでも分かりやすい、目印となるような待合所になって欲しいという願いが込められています。

青色は美しい瀬戸内海の海の色。
オレンジは、夕陽や朝日に染まった波の色。
2色のロープが重なる部分は、海の波の表情の違いを表しています。

確かに、海の色は青一色ではなく、時間帯や天気、季節によっても、たくさんの表情を魅せてくれますよね!

ロープが重なっている部分は、時間帯によって美しい影を作ってくれるとのこと!粟島に行く前と、帰ってきた時で、違う魅力を見せてくれるのがこの作品の良さなんですね!

地元の方々の協力を得て、力を合わせて制作した須田港の作品。
日常の風景の一部として、たくさんの人に愛されることを願っています!


参考リンク

公式サイト「みなとのロープハウス」のページはこちら

瀬戸内国際芸術祭2022オフィシャルサイトはこちら

ガイドさんに案内してもらえるオフィシャルツアーも販売中。

ボランティアサポーター「こえび隊」の募集も始まっています!


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