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パンも好きだけど人が好き《そらパンそらカフェ》 |地元愛カフェ vol.1

あなたの周りに、「地域に根付く知る人ぞ知る名店」や「永く続いているちょっと気になるカフェ」はありませんか?

そんな地元を愛し地元に愛されるお店を「#地元愛カフェ」と題し、地元人気の高さの理由を深堀りします!

今回は、三豊市三野町のベーカリーカフェ「手作りパン工房 そらパンそらカフェ」を取材。入り組んだ住宅地内にあるにも関わらず、2009年のオープンから約14年間、知る人ぞ知る名店として不動の人気が続いています。

オーナー・大井さんにお話をうかがうと、ふつうのパン屋さんでは聞けないようなエピソードが!地域に愛されるそらパンの秘密を紐解きます。

☝️POINT
⚫︎ 手頃価格と豊富なバリエーションで常連多数のベーカリー
⚫︎ 「パンを売る」だけじゃない、そらパンが果たす地域での役割がある
⚫︎ パンを買って元気になれるお店をつくりたい


“より良いものを、より安く” こだわりの日常パン

手作りパン工房 そらパンそらカフェ
甘い系から惣菜系などいろいろなパンが並ぶ

「手作りパン工房 そらパンそらカフェ」は、“より良いものを、より安く”をモットーに、こだわりの国産素材を使ったお手頃価格のパンが並ぶベーカリーです。

オーナーの大井さんは、趣味で始めたパンづくりに熱中し、2009年に同店をオープンしました。

“特別なものというよりは、普段の食事として”という思いで、子どもたちがお小遣いを握りしめて買いに来られるような価格や種類を用意しています」(大井さん)

また、2階にはカフェスペースがあり、購入したパンやトーストセットなどをゆっくりと楽しめます。

あんバタートーストセット ¥800(税込)
2階のカフェスペースでゆっくり過ごせる


パンの数だけファンがいる

つぶあんぱん ¥120
きのこグラタンパン ¥200
揚げカレーパン ¥160
注文票にびっしり並ぶパンのラインナップ

そらパンの魅力の一つは、パンのラインナップの豊富さ。サイズ違いなどを含めると、なんと約120種類超あります。営業日は毎回、ほぼ全種類を数点ずつ焼き上げるのだとか。

取材中、男性が来店し「お芋食パンある?」と一言。お目当てのパンを購入し、スタッフさんと少しお話をしてお店を後にしました。

看板商品があるというよりは、お客さんごとにそれぞれお気に入りがあって、常連さんは毎回買うパンが決まっていますね」(大井さん)

100を超える種類のパンを数点ずつ焼き上げるのは、お店としては一見非効率のように思えます。しかし、あえてそうすることで、どんなお客様でもお気に入りのパンが見つかり、満足度につながっているのかもしれません。

実際にそらパンには、近所の子どもたちやおじいちゃん、おばあちゃんはもちろん、わざわざ県外から毎月来店する根強いファンもいます。

「誰がどのパンを買われるか、だいたい覚えています。『今日あのお客さん来んなあ…大丈夫かなあ…』と、心配で電話しようかと思うことすらあります(笑)」(大井さん)

パンへのこだわりと、お客様との間に生まれるつながりや会話が、そらパンが地域に愛される秘訣となっています。


「あの時そらパンに来たのがきっかけで…」5年越しの就職報告

近くの幼稚園から送られた感謝状
2階のスペースでは子どもたちが喋ったり宿題をしたりしている

そらパンは、地元の幼稚園や学校との活動連携など、地域の子どもたちとのかかわりも大切にしています。

中学校の職場体験学習では、実習先として人気です。生徒さんたちは、パンづくりや接客、先生や親御さんに自分のつくったパンをふるまうなど、ベーカリーらしいお仕事を体験します。

「ある生徒さんが、そらパンでの職場体験をきっかけに食品や調理に興味を持ったそうで。5年経ってその生徒さんがそらパンに立ち寄ってくれて、『あの時のそらパンでの体験が忘れられなくて、食品のことを勉強して、食品関係の会社に就職が決まりました!』と報告に来てくれたんです。私も一緒によろこんだし、体験の受け入れをしてきてよかったなと、心から思いました」(大井さん)

このように、小さな頃そらパンで過ごした子どもたちが、時が経って「高校に合格しました!」「彼女ができました!」など、うれしい報告に来てくれることも多いのだとか。

そらパンは、地域の子どもたちにとって、身近でかかせない存在となっています。

“元気になれる店”をめざしてきた

シンプルで素朴な、日常食にぴったりのパン

「パンも好きだけど、人が好きなんだろうなあ」と話す大井さん。オープンから約14年間、そらパンが地元に愛され続けているわけ。それは、大井さん・スタッフさんとお客様一人ひとりのつながりを大切にしていることや、“子どもたちを見守る”という地域の中での大切な役割を担っているからかもしれません。

「創業当初から、“パンを買って元気になれる場所”を作りたかったんです。こうして今、ただパンを販売するだけじゃなく、いつも立ち寄ってくださる常連さんができたり、成長した子どもたちがうれしい報告をしに来てくれるのを見ると、あの頃思い描いていたお店に近づいているな、と感じます」(大井さん)

最後に、大井さんから地元のみなさんへ一言いただきました。

「長い間そらパンを愛してくれて、本当にありがとうございます。これからも細く長く愛されるお店を続けていきたいと思いますので、ふと思い出した時にはぜひお立ち寄りください」(大井さん)


「手作りパン工房 そらパンそらカフェ」は、三豊市三野町で木・金・土・日に営業中です。さまざまなパンが揃いだす13:00頃がねらい目。興味のある方は、ぜひ立ち寄ってみてください。

大井さん・スタッフの皆さん、お話をお聞かせいただきありがとうございました!


営業情報

この看板が目印

手作りパン工房 そらパンそらカフェ
所在地:
〒767-0031 香川県三豊市三野町大見甲3983-7
営業時間:木・金・土・日の9:00〜18:00
定休日:月・火・水

電話番号:0875-72-3764
予約:お電話にてパンの予約可

支払い方法:現金、各種QRコード決済
駐車場:

Instagram:https://www.instagram.com/sorapan_soracafe/


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