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みとよに伝わる伝統工芸「張子虎」|田井民芸

香川県の伝統工芸品に指定されている「張子虎」をご存知ですか?
今回は、古くから三豊市で作られているこの張子虎についてご紹介します!

みとよの張子虎

おじゃましたのは三豊市三野町にお店を構える「田井民芸」。明治元年創業、現在は、五代目で伝統工芸士の田井艶子さんがその技を守り続けています。

張子の虎が香川県に伝わったのは江戸末期ごろと言われており、虎の持つたくましさ、強いイメージにあやかって、昔から端午の節句に飾られてきました。
子どもの健やかな成長を願って贈られる縁起物だったということですが、ただ近年はそれに限らず「商売繁盛」や「無事帰還」の願掛けとして飾ったり、贈ったりすることも増えているとか。目的や飾る場所によって、相談や注文を受け付けているそうですよ。

大きさも10cm程度から、迫力のある120cmほどと様々!
にかわや胡粉、和紙などの材料を使って昔ながらの技法で作られる張子の虎は、表情が少しずつ違っていて、それも手作りの伝統工芸品の魅力のひとつになっています。

張子の虎を未来に繋ぐ

また艶子さんは、張子の虎をもっと身近に感じてもらえるよう、そしてたくさんの方に知ってもらえるよう工夫を重ねています。

気軽に張子に親しんでもらおうとキーホルダーにできるサイズの張子を作ったのもそのひとつ。

手のひらにすっぽりおさまるサイズ感です

現代の生活スタイルに合わせ、和室・洋室、どちらでも飾れるようにと生まれたのがこちら。

従来の張子虎とイメージが違う!

モノクロでシックな印象の張子は、先人たちの残した肉筆そのままを活かして虎の模様に見立てています。また違った風合いで素敵ですよね!

この和紙がそのまま表面につかわれています

そして地元の中学校やイベントでの出前授業や絵付け体験など、若い世代に伝統の技を伝え、関心を持ってもらえるように、といった活動にも積極的に取り組まれています。

絵付けを体験してみよう!

個人でも、事前に予約をしてお店で絵付け体験ができますよ!
体験できるのは、約12cmの張子の虎の絵付け。真っ白の頭部分・胴体部分にそれぞれ絵具で好きな色や柄を付けていきます!

細かい作業などをおうちの方と一緒にすれば、就学前の小さなお子さんも十分楽しく作業ができます!もちろん大人の方の体験も大歓迎。幅広い世代の方が体験に来てくれますよ、とのことでした♪

仕上げの部分は、艶子さんにも手伝っていただきながら・・・

絵付けのあと、ひげを付けて完成!体験時間の目安は90分ほどです。お友だちやご家族で、わいわいご参加いただくのもいいですね。

柄も色も個性が出まくります

準備も必要ですので、体験したい!という方は10日ほど前までにご予約ください。予約は電話で受け付けています。

張子虎 絵付け体験

所要時間 約90分
料金   2,000円/人(材料費込)
電話   0875-72-4978
※体験したい日の10日前までに要予約
お問い合わせは
こちらから

「こういった体験を、ご家族での楽しい思い出にしてもらえたら、もっと張子の虎を身近に感じてもらえるかな」とお話いただいた艶子さん。
素敵な笑顔でたくさんのことを教えていただいた艶子さんとの時間も、大切な思い出になりました!

ひとつひとつ手作業で、心を込めて作られている三豊の張子虎。
ぜひお見掛けの際は、手に取ってみてくださいね。

田井民芸

住所    香川県三豊市三野町下高瀬426-6
電話    0875-72-4978
営業時間  9:00~12:00、13:30~17:00
定休日   土日祝日

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