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猫と人がしあわせに共生できるまちへ|三豊市愛され猫育成プロジェクト

香川県三豊市から最新情報をお届けするラジオプログラム「週刊みとよほんまモンRadio!」。
9月7日(金)の放送では、「三豊市愛され猫育成プロジェクト2024」についてご紹介いただきました!


野良猫たちを「愛され猫」に

先日の記事でもご紹介した「三豊市愛され猫育成プロジェクト2024」ですが、改めて、三豊市・環境衛生課の豊嶋一矢さんに詳しくお話を伺います。

まずこのプロジェクトの概要を教えてください。

豊嶋さん まず「愛され猫」という言葉を簡単にご説明しますと、地域の人々に愛され、あたたかく見守ってもらえる野良猫たちのことです。
三豊市愛され猫育成プロジェクトは、地域で嫌われ者になってしまっている猫たち、また、過酷な環境で生きている猫たちを愛され猫へと変え、少しでも多くの猫たちが幸せに暮らせるようにするためのプロジェクトとなっております。
行政として野良猫問題の解決に取り組むため、保健所の職員や譲渡ボランティア団体の方々のご協力のもと、令和4年度から実施しております。

ボランティア団体の方々とも連携して活動
(写真提供:三豊市環境衛生課)

野良猫問題、耳にしたことがある方も多いと思います。

豊嶋さん 野良猫が増えると、様々な問題が生じます。(三豊市でも、)例えば自宅の庭へ猫が侵入してくる、発情期の鳴き声がうるさくて夜寝られないなどの相談をいただくことがあります。
そもそもなぜ野良猫が増えてしまうかというと、我々人間の無責任なエサやりが大きな原因となっています。
猫は少なくとも年に1~2回、それぞれ4~5匹の子猫を産むんですが、そこへ「かわいいから、おなかをすかせてかわいそうだから」といった理由で人間がエサをあげてしまうと、際限なく繁殖して頭数が増えてしまいます。
病気や飢えで苦しんでしまったり、周辺住民の方から嫌われてしまう、かわいそうな猫ちゃんが増えてしまいます。
このような問題を防ぐために効果的なのが、TNRという活動です。
TNRとは、3つの英単語の頭文字をとって名付けられておりまして、1つ目は「Trap」、猫を捕獲すること、2つ目は「Neuter」、不妊去勢手術を実施するという意味です、3つ目が「Return」、手術後に野に返して見守っていく、あるいは譲渡ボランティアの方々が行っているように新たな里親探しをするといった活動のことを表しています。

地域で暮らす猫ちゃんたちとの共生を目指す
(写真提供:三豊市環境衛生課)

三豊市の補助事業

具体的には市でどんな取り組みをしているのでしょうか。

豊嶋さん はい、三豊市ではTNR活動に対する補助事業を実施しております。
1つめは野良猫の不妊去勢手術費用に対する補助です。
上限額はメス1頭につき16,500円、オス1頭につき11,000円となっていて、個人で申請いただく場合は1年度で5頭まで申請可能です。
2つめは多頭飼育崩壊現場における猫の不妊去勢手術費の補助です。
多頭飼育崩壊というのは、不妊去勢手術をしないまま多くの猫を飼うことで無秩序な繁殖が起こり手に負えなくなった状態のことを指します。分類としては飼い猫になりますので基本的には飼い主さんの責任において対処していただく必要がありますが、個人の力だけでは限界があるんですね。
放っておくと悪臭等により近所トラブルに発展するおそれもありますし、猫にとって劣悪な環境になっている可能性が高いため、補助の対象とします。補助金額は野良猫に対する補助と同じです。
3つめは不妊去勢手術を実施する野良猫の治療費と消耗品費の補助で、上限はどちらも1頭当たり10,000円となっております。野良猫は病気にかかっていることもありますし、手術後に一時保護する際、エサなども必要となりますので補助対象としています。
4つ目は補助事業ではないんですが、市民の方々へのTNR活動の啓発活動です。

豊嶋さん 三豊市には野良猫に関する様々な相談が寄せられていますが、大半は相談者の方のご近所の方、あるいは相談者ご自身が野良猫にエサやりをしていることが原因となっていることが多いです。
現場へ行ってお話をする際、TNR活動の必要性をしっかりとご説明するのも重要なことと捉えています。必要に応じて、自治会の回覧版で啓発チラシなどを回覧してもらったりもしています。

ふるさと納税で活動を応援!

活動の継続は大変ではないでしょうか。

豊嶋さん これらの補助事業を実施するため、三豊市ではクラウドファンディング型ふるさと納税により寄付を募集しております。
受付は三豊市の財政経営課窓口に直接お申込みいただくか、webサイトで行っております。
①ふるさとチョイス
②さとふる
③ふるさと納税forGood!
という3種類のwebサイトで受付をしております。
募集期間は令和6年10月10日(木)まで、目標金額 は各サイト100万円ずつの300万円としております。
ご寄付に対する返礼品はございませんが、ふるさと納税として寄付金控除を受けることができ、最低寄付額は3,000円とさせていただいております。
寄付額が目標金額に達しない場合も、今年度以降の補助事業費の一部として活用させていただきます。

先日の記事でもくわしくご紹介しています!

今年度のクラウドファンディングは先月から始まったとのことですが、いかがですか。

豊嶋さん WEBサイトによる受付もそうですし、おととい、窓口でもご寄付いただきまして、感謝の想いでいっぱいです。
このクラウドファンディングは愛され猫プロジェクトの一環として令和4年度より実施し、皆さんの多大なご支援を頂いております。
野良猫に対する不妊去勢手術の補助の実績としては、令和5年1月より実施し、通算149匹の野良猫たちへ手術を行うことができています。
プロジェクトを始めてから3年目ということで、市民の方から補助事業の申請・問合せは増加しています。
このこと自体は今までの活動が実を結び、TNRの重要性が広く周知できていることの裏付けと考えられますので大変喜ばしいことではあるのですが、現状は予算が足りず新規の受付ができていない状況です。
まだまだ手術を必要としている地域がありますので、補助事業を継続していくため、引き続き、温かいご支援をお願いいたします。

(写真提供:三豊市環境衛生課)

ふるさと納税・・・ということは、基本的には市外の方しか応援できないのしょうか。

豊嶋さん いえ、三豊市民の方も寄付は可能です。

地域の猫たちとこれからも共に生きていくために、ぜひ温かいご支援をいただきたいですね!最後に、ラジオをお聞きの方へメッセージをお願いします!

豊嶋さん これまでの皆様のご支援により、多くの猫に対する避妊去勢手術が進んでおりますが、まだまだ手術を必要とする地域、救わなければならない猫たちがいます。
猫に迷惑している人、かわいそうな猫がいて心を痛めている人、野良猫にえさをあげている人、それぞれ想いは異なると思いますが、共通しているのは「猫問題を解決したい」という優しい気持ちだと思っております。
野良猫に関する問題を解決し、『愛され猫』をもっと増やせるように譲渡ボランティアの方、保健所と一丸となって、プロジェクトに取り組みま
す。ぜひ、今後も皆さまの温かいご支援をお願いたします。

豊嶋さん、ご出演ありがとうございました。

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